学生におすすめクレジットカードと選び方

学生の人は初めてクレジットカードを作るという方も多く、どのような観点でクレジットカードを選べば良いかわからないと思います。ここでは、学生の方向けにクレジットカードの選び方を紹介し、おすすめのクレジットカードを紹介します。

このページでは下記のクレジットカードを紹介するので、気になるクレジットカードがある方はぜひ最後まで読んでみてください。

学生におすすめのクレジットカード

クレジットカードの選び方

学生がクレジットカードを選ぶ際には、下記のような点に注目して選びましょう。クレジットカードは数年間同じカードを使用することも多いため、特に年会費とポイント還元率は重視しましょう。

• 年会費無料のカードを選ぶ
• ポイント還元率が高いカードを選ぶ
• よく利用するお店で特典があるカードを選ぶ
• 審査が厳しくないカードを選ぶ
• 学生専用カードや年齢制限があるカードを選ぶ
• 国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBの中から選ぶ

年会費無料のカードを選ぶ

クレジットカードには年会費無料と年会費有料の2種類があります。年会費無料カードならクレジットカード維持費はかからないため、学生の方は年会費無料カードを選ぶのがおすすめです。

また、クレジットカードによっては2年目以降から年会費がかかるカードや、社会人になってから年会費がかかるカードがあります。特に学生専用カードは社会人になってから年会費がかかる場合があるため、カード選びの際には社会人になってから年会費がかかるかカードかどうか確認が必要です。将来的にもカード維持費をかけたくない方は年会費永年無料と記載されているカードを選びましょう。

ただし、学生なら必ずしも年会費無料のカードを選べば良いというわけではありません。年会費有料カードでは特定のお店でポイントが貯まりやすかったり、旅行中のケガや病気が補償される海外旅行保険が付いていたりします。自分にとってメリットがある特典がカードに付いているなら、年会費有料カードを作った方が良い場合もあります。

ポイント還元率1％以上のカードを選ぶ

クレジットカードの種類によって、ポイント還元率が異なります。ポイント還元率とは支払いに応じてどれだけポイントが貯まるか、支払い金額の何パーセント分が還元されるかを表しています。

ほとんどのクレジットカードは100円支払いで1ポイント貯まるか、200円支払いで1ポイント貯まります。100円支払いで1ポイント貯まるならポイント還元される割合は1％なので、ポイント還元率1％となります。

• 100円利用で1ポイント：ポイント還元率1％
• 200円利用で1ポイント：ポイント還元率0.5％

一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5％～1％で、1％以上ポイントが貯まるカードはポイント高還元率クレジットカードと呼ばれます。ポイント還元率1％以上のクレジットカードならポイントが貯まりやすいので、できるだけ還元率が高いカードを選びましょう。

ポイント還元率0.5％と1％のカードでは、還元率の差が2倍あります。仮に年間10万円の支払いがあったとしたら、ポイント還元率0.5％のカードだと500円分のポイントが貯まり、ポイント還元率1％のカードだと1,000円分のポイントが貯まります。クレジットカードの利用金額が多くなったり、カードを長期的に使用していったりすると獲得ポイントの差は大きくなるため、ポイント還元率はクレジットカード選びにおいて非常に重要な項目です。

よく利用するお店で特典があるカードを選ぶ

クレジットカードは特定のお店でポイントを多く獲得できたり、割引になったりする特典が付いている場合があります。たとえば楽天カードなら楽天市場などの楽天グループでポイント還元率3％以上、イオンカードならイオングループの特定日に5％割引などの特典が付いています。このように特定のお店でのみ適用される特典が付いている場合は、ポイント還元率が低いカードだとしても持っておくメリットがあります。

イオンカードの「イオングループで毎月20日・30日は5％割引になる」という特典は、ポイント還元率に換算すると5％に相当します。また、イオンカードはイオングループでポイント2倍になるため、イオンカード自体のポイント還元率は0.5％と低めですがイオン利用者なら絶対に持っておきたいクレジットカードです。

クレジットカードを複数枚持っておくことで様々なお店で特典を受けられるため、利用するお店の特典を活用できるのであれば学生でも2枚以上のクレジットカードを持っておくのがおすすめです。

審査が厳しくないカードを選ぶ

クレジットカードを申し込むと必ず入会審査が行われますが、学生はクレジットカード審査に有利です。カード会社は若い方や学生の方にクレジットカードを発行してカード利用者と利益を増やしたいと考えているため、学生の方は入会審査を心配する必要はありません。

ただし、学生はクレジットカード審査に通りやすいと言っても、ゴールドカードなどの審査が厳しいカードを申し込んでしまうと審査に落ちる可能性もあります。学生の方は一般カードと呼ばれる入会条件が厳しくないカードを選んだり、学生専用カードなどの学生向けに発行されているカードを選んだりすることで審査通過率を上げられます。

学生専用カードや年齢制限があるカードを選ぶ

学生だけが申し込みできる「学生専用カード」や30歳未満のみ申し込みできるなどの条件が設定されている「年齢制限カード」は、通常のクレジットカードよりも特典が優遇されています。たとえば、通常は年会費有料のカードでも学生なら年会費無料になったり、獲得ポイントが2倍になったりする特典などがあります。

学生専用カードや年齢制限カードでも、基本的な機能は通常のクレジットカードと同じです。学生専用カードは学校を卒業後、自動的に通常のクレジットカードに切り替わるのが一般的です。年齢制限カードの場合は特定の年齢を超えると通常のクレジットカードに切り替わります。

学生専用カードや年齢制限カードを申し込む場合、通常カードへ切り替わった際に年会費がかからないか、ポイント還元率がどれくらいになるのか確認した上で申し込みましょう。

VISA、Mastercard、JCBの中から選ぶ

クレジットカードは国際ブランドが必ず1つ付いています。日本国内で加盟店数が多い国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBなので、これらの国際ブランドが付いたクレジットカードを選んでおけばクレジットカード支払いできる機会が多くなります。アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブなどの国際ブランドは加盟していないお店もあるため、できるだけ加盟店数が多い国際ブランドを選んだほうが良いです。

学生で初めてクレジットカードのであれば、VISA、Mastercard、JCBいずれかの国際ブランドが付いたクレジットカードどれか1枚は持っておいた方が良いです。いざクレジットカードを使用したいというときに、国際ブランドが支払いに対応していないとクレジットカード支払いできないためです。

海外旅行に行くならVISAかMastercardを選ぶ

日本国内ではVISA、Mastercard、JCBの国際ブランドが主流ですが、海外ではJCBの支払いに対応していないお店があります。JCBは日本発祥の国際ブランドなので、海外でJCBに加盟していないお店があるからです。海外旅行に行く予定がある方は、世界的に加盟店数が多いVISAかMastercardの国際ブランドを選ぶと良いでしょう。

また、クレジットカードには海外旅行中のケガや病気が補償される海外旅行傷害保険の特典が付いている場合があります。海外旅行に行くなら海外旅行傷害保険は必須と言われているため、VISA、Mastercardの国際ブランドに加えて、海外旅行傷害保険が付いたカードを選ぶのがおすすめです。

Apple Payに対応しているカードを選ぶ

スマートフォンiPhoneを利用している方は、iPhoneのクレジットカードを登録して支払いができるApple Payを利用可能です。Apple Payにクレジットカードを登録しておけばiPhoneだけで支払いができるので支払いがスムーズになります。

Apple Payはどんな種類のクレジットカードでも登録できるわけではなく、Apple Payに対応しているクレジットカードのみ登録できます。Apple Payを利用したい方は、クレジットカード申し込み前にApple Pay対応のクレジットカードかどうか確認しておきましょう。

学生におすすめのクレジットカード

年会費やポイント還元率などの観点から、学生の方におすすめのクレジットカードを紹介します。

三井住友VISAデビュープラスカード

三井住友VISAデビュープラスカードは18歳～25歳の学生限定で申し込みできるクレジットカードです。初年度年会費無料、2年目以降は1,250円の年会費がかかりますが、年に1回でもカード利用があれば年会費無料になります。通常の三井住友VISAカードはポイント還元率0.5％ですが、三井住友VISAデビュープラスカードは学生用の特典としていつでもポイント2倍（還元率1％）となります。

三井住友VISAデビュープラスカードはApple Payや電子マネーiDに対応しているため、コンビニやスーパーなどでスムーズに支払いできます。国際ブランドは日本・世界ともに加盟店数が多いVISAなので、ほとんどのお店ではクレジットカード決済できます。また、国内大手銀行の三井住友銀行のクレジットカードなのでセキュリティや補償も充実しており、クレジットカードで買った商品が壊れたり盗まれたりしたときの補償される「お買物安心保険」が付いています。

三井住友VISAデビュープラスカードの特徴

• 初年度年会費無料
• 2年目以降は年1回のカード利用で年会費無料 ※通常は1,250円（税別）
• いつでもポイント2倍（ポイント還元率1％）

JCB CARD W

CJB CARD Wは、39歳以下の方限定で申し込みできる年齢制限付きクレジットカードです。年会費無料のクレジットカードなので、JCBの国際ブランドが付いたカードを作りたい方におすすめです。一般的な年齢制限付きクレジットカードは年齢制限を超えると年会費がかかることが多いですが、JCB CARD Wは40歳以上になっても年会費無料でそのまま使い続けられます。

JCB CARD Wはカード利用で貯まるポイントは通常のJCBカードの2倍、ポイント還元率1％となっています。年齢制限があるクレジットカードなので、高校を卒業した18歳以上の学生なら申し込み可能となっています。大学生、新社会人など、若い方におすすめのクレジットカードです。

楽天カード

楽天カードは年会費無料、ポイント還元率1％のクレジットカードです。楽天市場などの楽天グループ利用ではポイント還元率3％以上になるため、楽天グループのサービスを利用する方なら絶対持っておきたいカードです。

楽天カードは国際ブランドをVISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスの中から選べます。どの国際ブランドを選んでもカード機能に違いはほとんどないため、自分が好きな国際ブランドを選べるのも楽天カードのメリットです。

楽天カードは楽天カードアカデミーという学生専用カードも発行しています。楽天カードアカデミーは楽天カードよりも楽天市場などでポイントが貯まりやすくなる特典があるため、学生の方には楽天カードアカデミーもおすすめです。ただし、楽天カードアカデミーは学生専用カードなので、毎月カード支払いできる利用限度額（ショッピング枠）が10万円に設定されるのが一般的です。毎月10万円以上カード利用する可能性があるなら、通常の楽天カードを選ぶと良いでしょう。

オリコカード・ザ・ポイント

オリコカード・ザ・ポイントは、年会費無料でポイント還元率1％のクレジットカードです。オリコカード・ザ・ポイントは学生専用カードではありませんが、18歳以上（高校生不可）なら申し込み可能です。入会後6ヶ月間はポイント還元率が2倍（還元率2％）の特典が付いているので、入会後でもすぐにポイントを貯められるのが特徴です。

オリコカード・ザ・ポイントはコンビニやスーパーなどで利用できる電子マネーiDが付いていて、Apple Payにも対応しています。ポイント獲得に特化したクレジットカードなので、iDやApple Payの利用でもポイントが貯まります。

エポスカード

エポスカードは百貨店のマルイ（OIOI）のクレジットカードです。年会費無料、ポイント還元率は0.5％となっています。エポスカードは年会費無料のクレジットカードでは珍しく海外旅行傷害保険（最高2,000万円補償）付いています。卒業旅行や留学で海外に行く方、就職後に海外出張などがあるかもしれない方にはエポスカードがおすすめです。

エポスカードはポイント還元率が0.5％と低めなので、普段はポイント還元率1％の他のカードを使って、エポスカードをサブカードとして利用するのもおすすめです。エポスカードは年会費がかからないので、海外旅行傷害保険の特典を使うためだけに申し込みするという選択肢もあります。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、25歳まで年会費無料で利用できるクレジットカードです。アメリカン・エキスプレスの国際ブランドが付いたクレジットカードは一般的に年会費有料カードが多いため、アメリカン・エキスプレスのクレジットカードを作りたい学生の方におすすめです。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードはポイント還元率0.5％ですが、貯まるポイントはポイント有効期限がない永久不滅ポイントと呼ばれるポイントです。クレジットカードのポイントは2年～3年で失効するのが一般的なので、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードならポイント有効期限を気にせずポイントを貯められます。

ANA JCBカード（学生用）

ANAカード（学生用）は、学生の期間中は年会費無料となる学生専用カードです。ANAカードは年会費が通常2,160（税別）かかりますが、学生の方なら年会費を負担しなくて良いです。

ANA JCBカードはカード利用1,000円ごとに1ポイント貯まります。ANA JCBカードのポイントは1ポイント＝5円相当の価値があるので、ポイント還元率は0.5％です。貯めたポイントはANAマイルに交換でき、ANAマイルが貯まると飛行機に無料で乗れる特典航空券に交換できるので、飛行機に乗る機会が多い就職活動中の学生の方、海外旅行を予定している学生の方におすすめのカードです。

学生専用ライフカード

学生専用ライフカードは、25歳以下の学生限定で申し込みできる年会費無料クレジットカードです。学校を卒業後は通常のライフカードに切り替わりますが、ライフカードは年会費無料なので年会費を気にすることなくそのまま使い続けられます。

学生専用ライフカードには、海外旅行傷害保険が最高2,000万円付帯しています。また、海外旅行中に学生専用ライフカードでショッピングすると、利用金額の5％がキャッシュバックされる特典が付いています。また、海外で加盟店数が多いVISA、Mastercardの国際ブランドも選べます。年会費無料カードでこれだけ海外旅行に使える特典が付いているカードはほとんどないので、海外旅行を予定している学生の方には学生専用ライフカードがおすすめです。

dカード

dカードはdocomoのクレジットカードで、初年度年会費無料、2年目以降は年会費1,250円（税別）がかかりますが年1度でもショッピング利用があれば年会費無料になります。ポイント還元率は1％でポイントを貯めやすいクレジットカードとなっています。

dカード加盟店であるスターバックスコーヒーやドトールなどの飲食店でdカード支払いするとポイント3倍（還元率3％）になります。また、ローソンでは獲得ポイント2倍（還元率2％）になって3％割引になるので実質5％分もお得になります。学生の方が普段利用するようなお店でポイントが貯まりやすいので、普段の支払いでたくさんポイントを貯めたい方におすすめです。