学生は何枚までクレジットカードを作れる?学生の平均カード枚数を紹介

クレジットカードは持てる枚数に制限はなく何枚でも作ることができます。しかし、クレジットカードを申し込むとカード会社の入会審査が行われるため、申し込みのたびに審査通過する必要があります。

「学生だと2枚目の審査に通らないのでは?」と思う方もいると思いますが、2枚目以降のクレジットカードでも問題なく審査通過できます。ここでは、実際のデータを元に学生のクレジットカード複数枚持ちについて解説します。また、所持枚数ごとの使い方や審査についても解説します。

学生のクレジットカード枚数は平均1.2枚

2018年に日本クレジット協会が行った「大学生に対するクレジットカードに関するアンケート」では、学生のクレジットカード所持枚数は平均1.2枚と公表されています。ただし、これはクレジットカードを持っていない人も計算に含まれているため、クレジットカードを持っている学生のうち約50%は2枚以上カードを持っています。

学生のカード所持枚数 左の枚数を持っている学生の割合
0枚 47%
1枚 31%
2枚 14%
3枚 5%
4枚以上 3%

上記のデータから、学生で2枚以上のクレジットカードを申し込んでも問題なく入会審査に通ることがわかります。実際、日本の法律でクレジットカード枚数に制限はなく、作ろうと思えば何枚でもクレジットカードを作れます。

※日本クレジット協会「大学生に対するクレジットカードに関するアンケート」を参考

クレジットカード枚数ごとの使い方や利便性

クレジットカードを1枚しか持っていないと、対象の国際ブランド加盟店でしか支払いができず不便です。しかし、枚数が多ければカード管理が大変になってしまうため、2枚~3枚のクレジットカードを持っておくのがおすすめです。

ここでは、枚数ごとにカードの使い方や利便性について解説します。

1枚だと支払いできないことがあって不便

クレジットカードを1枚しか持っていないと、現在持っているカードの国際ブランド加盟店でしか支払いができません。VISAカードを持っているとしたら、VISA加盟店でしかカード支払いできないということです。財布にある程度現金が入っていないと支払いに困ってしまう可能性があります。

また、クレジットカードごとの特典も1枚分しか利用できません。クレジットカードはカード種類によって特定のお店で割引になったり、ポイントが多くもらえたりするので、1枚だと複数のお店で特典を得られません。

カード1枚持ちのメリットとしては、複数枚分のカード利用明細を見る必要がなく管理が楽という点です。また、カード利用料金の請求は1つのカードに集約され、ポイントが他のカードに分散しないのもメリットだと言えます。

2枚~4枚あれば複数の国際ブランドや特典を利用できる

クレジットカードを2枚~4枚持っていると、複数の国際ブランド加盟店で支払いができます。また、カードごとの特典を利用できるので、お店ごとにカードを使い分けてポイントを効率的に貯められます。

2枚~4枚持ちの場合、普段の支払いでよく使う「メインカード」と、特定のお店で支払いに使う「サブカード」を決めて利用すると良いです。ポイント還元率が高いカードをメインカードとして使い、特定のお店で割引やポイント特典があるカードをサブカードとして使いましょう。

  • メインカード:ポイント還元率が高いカード。普段の支払いで使う
  • サブカード:特定のお店で特典があるカード。割引やポイント特典対象のお店で使う

5枚以上だとカード管理が大変になる

5枚以上クレジットカードを持っていると、それぞれのカードの利用明細を毎月確認する必要があり管理が大変です。また、カード盗難や不正利用が起きたときに気づきにくいというデメリットもあります。盗難補償や不正利用補償は発生日から2ヶ月~3ヶ月以内にカード会社に連絡しなければ適用されないため、トラブルが起きる可能性もあります。

お店でお得になるから、ポイントが貯まりやすいからと言って、クレジットカードを申し込みすぎるのは良くありません。ただし、本当に頻繁に利用するお店でお得になるなら、5枚以上カードを持っておいてしっかり管理するというのも良いでしょう。

クレジットカード枚数ごとの審査

学生は本人収入がなかったり、アルバイト収入がなかったりするので、複数枚カードを作るときに審査が心配だと思います。クレジットカード枚数ごとにカード会社の審査基準が変わるのか解説します。

1枚目の審査

学生の方は年齢が若いため、1枚目のクレジットカード審査に通りやすいです。初めてのクレジットカードは「カードを使ってくれる」「将来の顧客の獲得」という理由で、カード会社の審査基準のハードルが低くなるからです。

また、社会人がクレジットカード申し込みでは年収や勤続年数などをスコアリング(点数付け)されますが、学生の収入は審査にほとんど影響を与えません。つまり、学生はクレジットカード審査に通りやすい属性なので、1枚目のカード審査でも特に心配する必要はありません。

2枚目~4枚目の審査

2枚目~4枚目のクレジットカード審査では、主に過去のクレジットカード利用履歴(クレジットヒストリー)を調査されます。クレジットカード利用履歴は「個人信用情報機関」という機関に情報が記録されていて、その情報を「信用情報」といいます。

過去にクレジットカード料金の延滞があると、クレジットカード審査に通りにくくなります。延滞がると信用情報に「クレジットカード料金の延滞情報」が記録されていると金融事故情報として扱われ、それを見たカード会社が審査落ちの判断をするからです。

1枚目のクレジットカードで毎月きちんとカード料金を返済していて、延滞がなければ良い信用情報が記録されているので審査に通りやすくなります。信用情報は社会人になっても記録され続けるので、学生のうちから良い信用情報を残しておくのが大切です。

5枚目以降の審査

5枚目以降のクレジットカード審査では、クレジットカード枚数が多いことが原因で審査に通りにくくなります。クレジットカードを持っている枚数は個人信用情報機関に記録されているので、それを見たカード会社が「学生で5枚以上持っていてもカードを使ってくれないだろう」と判断するからです。

もちろん、学生でも5枚目以降のクレジットカード申し込みで問題なく審査通過できる場合もあります。しかし、カード枚数が多くなれば審査は少しずつ厳しくなると考えておいた方が良いでしょう。

審査に通過する対策として、現在持っているクレジットカードのうち必要ないカードを解約する方法があります。必要ないカードを解約すればカードの管理が楽になり、所持枚数が原因で審査に落ちる可能性も低くなります。