学生が海外旅行保険つきカードを作る際に必要な補償金額・選び方

学生の海外旅行や留学で「海外旅行傷害保険つきのクレジットカードがほしい」とき、海外旅行傷害保険の補償金額がいくら必要か、何を基準にカードを選べば良いかわからないと思います。

結論から言うと、海外旅行傷害保険では海外旅行中のケガや病気が補償される傷害治療費用と疾病治療費用の補償金額が重要です。具体的には、傷害・疾病治療費用が200万円以上ついているクレジットカードを選ぶ必要があります。

ここでは、海外旅行傷害保険で重要な補償金額、学生の海外旅行傷害保険の選び方を解説します。

学生の海外旅行傷害保険カードの選び方

学生が海外旅行傷害保険つきのクレジットカードを作る際は、保険の補償金額を重視しましょう。補償金額とは、海外旅行中にケガや病気があったときに請求できる保険金の金額のことです。

その他にも、「海外で加盟店が多い国際ブランドを選ぶ」「学生でも申し込みできるクレジットカード」を選ぶことも大切です。

学生が海外旅行傷害保険つきカードを選ぶ際のポイント

  • 海外旅行傷害保険(ケガ・病気)の補償金額を重視する
  • 海外旅行傷害保険が自動付帯のクレジットカードを選ぶ
  • 海外で加盟店数が多いMasterCardかVISAのカードを選ぶ
  • 学生でも申し込みできるカードを選ぶ
  • 年会費を確認してから申し込む

ケガと病気の補償金額を重視する

海外旅行傷害保険では補償内容ごとに補償金額が決まっています。そのため、実際に使用する確率が高い補償内容の補償金額を重視する必要があります。

補償内容のうち、傷害治療費用(ケガ)と疾病治療費用(病気)の補償金額が最も重要です。海外旅行中にケガや病気があったとき、入院費用や手術費用が補償されます。

海外の手術費・入院費などの医療費は日本の約3倍と言われており、軽いケガで病院に行ったとしても10万円以上の医療費がかかります。手術が必要になった場合は100万円~200万円の医療費がかかる場合もあり、傷害治療費用・疾病治療費用の補償金額が重要であることがわかります。

また、旅行品(カメラ、バッグ、時計、衣類など)が盗まれたり、事故が原因で紛失したりした場合に補償される携行品損害費用も重要です。海外は日本より治安が悪い国が多く、旅行中に荷物を盗まれる可能性が高いからです。

2017年度の旅行会社JTBの調査(海外旅行事故データ)では、海外旅行中の事故発生率は3.42%(30人に1人)という結果が出ています。そのうち、49.1%がケガや病気の保険金請求を行っており、29.9%が携行品損害の保険金請求を行っています。この調査データからも、傷害治療費用・疾病治療費用・携行品損害の保険金額が重要であることがわかります。

海外旅行傷害保険では、下記のように補償内容が設定されています。使用する可能性が高い補償内容の補償金額を重視して、クレジットカードを選びましょう。

補償内容 必要な補償金額の目安
傷害治療費用 200万円
疾病治療費用 200万円
携行品損害 20万円
救援者費用 100万円
賠償責任 1,000万円
死亡・後遺障害費用 1,000万円
  • 傷害治療費用:ケガがあったときの医療費を補償
  • 疾病治療費用:病気があったときの医療費を補償
  • 携行品損害:荷物が盗まれたときに補償
  • 救援者費用:行方不明・遭難があったときに補償
  • 賠償責任:他人の持ち物を壊したときに補償
  • 死亡・後遺障害費用:事故で死亡・後遺障害があったときに補償

保険が自動付帯のカードを選ぶ

海外旅行傷害保険は、クレジットカードを持っているだけで適用される「自動付帯」と、クレジットカードで旅行費用を支払った場合のみ適用される「利用付帯」があります。

  • 自動付帯:カードを持っているだけ(作っただけ)で適用
  • 利用付帯:カードで旅行費用を支払わないと適用されない

無条件で保険が適用される自動付帯のクレジットカードの方が優秀です。「旅行費用をカードで支払い忘れて保険金が請求できない」ということがないように、自動付帯のクレジットカードを選ぶのがおすすめです。

REXカード
REXカード

  • 傷害・疾病治療費用が最高200万円補償
  • 自動付帯の海外旅行傷害保険
  • 学生でも申し込みOK
  • 年会費無料・発行手数料無料

MasterCardかVISAのカードを選ぶ

クレジットカードには、MasterCard、VISA、JCBなど、必ず1つの国際ブランドが付いています。複数の国際ブランドが付くことはありません。

クレジットカードは、国際ブランドに加盟しているお店(加盟店)でのみ支払いができます。つまり、海外で加盟店数が少ない国際ブランドのカードを作ると、海外で支払いできるお店が限られてしまいます。

海外旅行用のクレジットカードを作るなら、世界的に加盟店数が多いMasterCardかVISAのクレジットカードを作りましょう。

学生でも申し込めるカードを選ぶ

ほとんどのクレジットカードは18歳以上なら申し込み可能となっていますが、一部のカードは「学生申し込み不可」「20歳以上なら申し込み可能」など条件が設定されています。

特に、海外旅行傷害保険が付いているクレジットカードはステータス性が高いカード(ゴールドカードやプラチナカード)が多いです。ゴールドカードやプラチナカードは申し込み条件が厳しく、学生では申し込めない場合があります。

クレジットカードを選ぶときは、学生でも申し込み可能となっているカードを選びましょう。

年会費を確認してから申し込む

クレジットカードは年会費無料カードと年会費有料カードがあります。クレジットカード年会費は毎年かかるので、費用をかけたくない方は年会費無料カードを選びましょう。

ただし、年会費有料カードは海外旅行傷害保険の補償金額が高く設定されていたり、空港ラウンジ無料利用サービスなどが付いていたりします。頻繁に海外旅行へ行く予定があるなら、旅行特典が優秀な年会費有料カードを選ぶのも良いでしょう。

  • 年会費無料カード:費用をかけたくない方・たまにしか海外に行かない方におすすめ
  • 年会費有料カード:頻繁に海外旅行に行く方におすすめ

傷害治療・疾病治療費用の補償金額は200万円以上を目安にする

ケガや病気で補償される傷害治療費用・疾病治療費用は、補償金額が高ければ高いほど安心できます。とは言え、必要以上の補償金額を確保しようとすると年会費が高いクレジットカードを作る必要があります。

そのため、傷害治療費用・疾病治療費用は200万円を目安としてクレジットカードを選びましょう。200万円というのは、盲腸などの比較的簡単な手術費用+1週間程度の入院費用を補える金額です。

傷害治療費用・疾病治療費用が仮に100万円だとすると、上記のような手術が必要になった場合に、超過した費用は自己負担になります。

傷害・疾病治療費用の補償金額 安心度
100万円 手術が発生すると自己負担が発生する
200万円 簡単な手術+入院を補える
300万円以上 多ければ多いほど安心

クレジットカードを複数枚作って補償金額を合算する

海外旅行傷害保険つきのクレジットカードを複数枚持っていると、補償金額を合算できます。合算できるのは、傷害治療費用、疾病治療費用、携行品損害、救援者費用、賠償責任です。死亡・後遺障害費用の補償金額は合算されません。

たとえば、カードAの傷害治療費用が200万円、カードBの傷害治療費用100万円だとすると、合算されて300万円の補償金額になります。

補償内容 補償金額の合算
傷害治療費用 合算される
疾病治療費用 合算される
携行品損害 合算される
救援者費用 合算される
賠償責任 合算される
死亡・後遺障害費用 合算されない

海外旅行傷害保険で重要な傷害治療費用、疾病治療費用、携行品損害は補償金額を合算できます。そのため、海外旅行傷害保険つきクレジットカードは複数枚持っておいた方が良いです。

また、海外ではクレジットカードの決済エラーなどでカードが使えなくなる可能性もあります。そういった意味でも、海外旅行には2枚以上のクレジットカードを持っていきましょう。

旅行会社の保険とカードの保険を組み合わせる

海外旅行中のケガや病気がどうしても不安な方は、クレジットカードの海外旅行傷害保険と旅行会社の保険を組み合わせて補償金額を増やすという手段もあります。ただし、旅行会社の海外旅行保険は、1週間程度の旅行で2,000円~5,000円程度の費用がかかります。

クレジットカードによっては、傷害治療費用・疾病治療費用が100万円程度に設定されているカードもあり、補償金額としては不安が残ります。「クレジットカードを何枚も作りたくない」という方は、クレジットカード+旅行会社の保険を組み合わせて、補償金額の底上げをしましょう。

海外旅行傷害保険つきカードを作る際の注意点

海外旅行傷害保険つきのクレジットカードを作る際の注意点を解説します。

海外旅行の3週間前にはカードを申し込む

クレジットカードは申し込みしてから手元に届くまで、1週間~2週間の期間がかかります。カード申し込みが遅いと海外旅行に出発するまでにカードが届かない可能性があるので、旅行の3週間前には申し込みましょう。

また、クレジットカードを申し込むと必ず入会審査が行われます。審査に落ちるとクレジットカードが発行されないため、他のクレジットカードを申し込む必要があります。

クレジットカードの審査に落ちる可能性も考えて、1ヶ月前にはカード申し込みをしているのが理想です。クレジットカードは複数枚持っていても困らないので、どのクレジットカードを作るか迷っている方は、とりあえず年会費無料で海外旅行傷害保険がついているクレジットカードだけでも申し込んでおきましょう。

海外旅行傷害保険の有効期間は旅行開始から90日間

クレジットカードの海外旅行傷害保険は有効期限が決まっています。ほとんどのカードは「日本を出国してから90日間」が有効期間となっています。

海外旅行傷害保険の有効期間は、一度日本に帰国したらリセットされます。そのため、1年間のうちに何度も海外へ行く場合でも、日本を出国する度に海外旅行傷害保険が再度適用されます。

留学などで海外に長期間の滞在を予定している学生の方は、海外旅行傷害保険の有効期限に注意しましょう。有効期限が切れる度に日本に戻ってくるか、有効期限が切れたタイミングで旅行会社の海外旅行保険に加入するのが一般的です。

学生におすすめの海外旅行保険つきクレジットカード

REXカード
REXカード

  • 傷害・疾病治療費用が最高200万円補償
  • 自動付帯の海外旅行傷害保険
  • 学生でも申し込みOK
  • 年会費無料・発行手数料無料

学生におすすめの海外旅行傷害保険つきクレジットカードはREXカードです。REXカードは、学生が海外旅行傷害保険つきカードを選ぶ上で重要な項目を全て満たしています。

  • 傷害治療費用・疾病治療費用がどちらも最高200万円補償
  • 携行品損害が最高20万円補償
  • 持っているだけで適用される自動付帯の海外旅行傷害保険
  • 世界中で加盟店数が多いMasterCard(国際ブランド)
  • 18歳以上なら学生でも申し込み可能
  • 「カード申し込み資格」に本人収入の条件記載なし(アルバイト収入がない学生でもOK)
  • 年会費無料
  • ポイント還元率1.25%の高還元率

REXカードはポイント還元率1.25%という国内最高レベルのポイント還元率を誇ります。海外旅行だけではなく、日本国内で利用しても優秀なクレジットカードです。もちろん、海外でREXカードを使って支払った場合でも、支払い金額の1.25%が還元されます。

REXカードの海外旅行傷害保険

補償内容 補償金額
傷害治療費用 最高200万円
疾病治療費用 最高200万円
携行品損害 最高20万円
救援者費用 最高200万円
賠償責任 最高2,000万円
死亡・後遺障害費用 最高2,000万円