パート主婦のクレジットカード審査

パート主婦がクレジットカードを申し込むと「年収」「勤続年数」「信用情報」「家族構成」を元にカード会社は審査を行います。パート主婦の方に返済能力があるか総合的に判断して、問題なければクレジットカードが発行されます。

ここでは、パート主婦のクレジットカード審査で重要な項目と、パート主婦が審査に通る方法、パート主婦でも作れるクレジットカードを紹介します。

パート主婦の審査で重要な項目

パート主婦のクレジットカード審査で重要な項目を解説します。

年収

年収は多ければ多いほどクレジットカード審査に通りやすくなり、年収が少ないと返済能力が低いと判断されて審査に落ちやすいです。パート主婦の方はパート収入である「本人年収」と、家族全体の年収「世帯年収」が審査され、十分な収入があってクレジットカード料金の返済ができる人だと判断されれば審査通過となります。

カード会社はクレジットカード申し込み時に記入された「年収」を元に審査を行います。カード会社はカード申込者の申告以外で正確な年収を調査できないため、申し込み時の年収はできるだけ正確な金額を記入しましょう。

本人年収

パート主婦の方が申し込み時に記入する「本人年収」は、パート・アルバイトで得ている年収のことです。パートとして働いている方は勤務時間が短く年収は低いことをカード会社は理解しているため、パート収入が少なかったとしても審査にそれほど影響はありません。

しかし、クレジットカードによっては申し込み資格に「安定した収入が必要」と記載されている場合、パート収入が少ないと審査に落ちる可能性が高いです。本人年収がないと申し込めないクレジットカードは審査基準が厳しく設定されているため、年収が少ないパート主婦だと審査通過が難しくなります。本人年収が少ない方は、申し込み資格に「安定した収入が必要」と記載されていないカードを申し込んだ方が良いです。

パート期間が1年未満の場合、正確な年収がわからないと思いますが、月収×12ヶ月で計算して申し込み時におおよその金額を記入すれば問題ありません。年収は手取り収入ではなく、保険料や税金が引かれる前の金額を入力しましょう。

また、パート収入で年収が103万円を超えないように扶養控除内で働いている方も多いと思います。厚生労働省の調査によるとパート収入がある方の平均月収は約98,000円で、通常であれば年収120万円程度なのでギリギリ審査通過できる年収となっています。しかし、主婦のクレジットカード審査では世帯年収の方が重要なので、パート収入が5万円~10万円だったとしても審査通過できる可能性は十分にあります。

世帯年収

パート主婦で既婚者の場合、クレジットカード申し込み時に「世帯年収」を記入します。世帯年収はパート年収と旦那さま年収を合算した金額のことで、本人年収よりもクレジットカード審査に影響する項目です。主婦の方は旦那さまと生計を共にしているので、世帯全体の年収を見なければ返済能力を判断できないからです。申し込み時に記入する「配偶者年収」を元に年収の合算金額を計算してカード会社は世帯年収を判断します。

パート収入が50万円で通常では審査に通らない年収だったとしても、旦那さまの年収が250万円あったら世帯年収は300万円になります。世帯年収が300万円あったとしたら通常はクレジットカード料金の返済に問題ないと判断されて審査通過になる可能性が高いです。

勤続年数

クレジットカード申し込み画面にある「勤続年数」はパート勤続年数を記入します。パート勤続年数が長いと収入が安定していると判断されて審査に通りやすくなります。勤続年数が1年以上なら安定した収入があると判断され、1年未満であればあまり評価されません。

勤続年数が短かったとしても、世帯年収が十分だと判断されれば問題なく審査通過できます。世帯年収が少なかったとしても、勤続年数が長ければ収入の安定性が評価されて審査通過する可能性があります。

信用情報

信用情報とは、クレジットカードやローンの利用履歴のことです。すでにクレジットカードを持っていて、毎月問題なくカード料金を返済していれば信用力が高いと評価されて審査に通りやすくなります。しかし、過去に他社のカード料金やローン料金を2ヶ月以上延滞した長期延滞の記録が残っていると審査に通りにくくなります。

信用情報には、クレジットカードを持っている枚数や過去にクレジットカードを申し込んだ履歴も残っています。クレジットカードを5枚以上持っていると「入会ポイント目的」や「お金に困っている」と判断されて審査に通りにくいので、不要なクレジットカードは解約してからカード申し込みしましょう。

旦那さまの信用情報

パート主婦の方がクレジットカードを申し込んだ場合、カード会社は旦那さまの信用情報も調査します。旦那さまに信用力がなければカード料金を返済してくれない可能性があり、カード発行するとカード会社にリスクがあるからです。

旦那さまが過去に自己破産や任意整理などをして金融事故を起こしていた場合、配偶者である主婦の方もクレジットカードの審査に通りにくくなります。主婦の方の信用情報が問題なかったとしても、旦那さまがお金の管理をできていないと家族全体が金欠になってカード料金の返済に影響する可能性があるからです。

家族構成

パート主婦の方のクレジットカード申し込みでは、家族構成も審査で重要な項目です。仮に旦那さまと2人暮らしで世帯年収250万円だったら問題なく生活できますが、子供が5人いたとしたら教育費や生活費の出費は多くなるので、それだけ世帯年収が必要になります。

カード会社は世帯年収と家族構成を元に、カード料金の返済が問題なくできるか判断します。家族の人数が多ければ多いほど世帯年収は必要になりますが、問題なく生活できるだけの世帯年収があれば審査に通ります。

パート主婦がクレジットカード審査に通る方法

パート主婦がクレジットカード審査に通る方法を解説します。

流通系クレジットカードを申し込む

流通系クレジットカードはスーパーやコンビニが発行しているクレジットカードです。流通系クレジットカードは主婦の方でも申し込みできるように申し込み資格が設定されています。イオンが発行しているイオンカードや、百貨店のマルイ(OIOI)が発行しているエポスカードは主婦の方でも申し込み可能な流通系クレジットカードです。

流通系クレジットカードは、お店の利用者数を増やすためにクレジットカードが発行されていて、お店でお得になるポイントや割引の特典が付いています。お店を利用してくれる主婦の方にカード発行すればカード会社に利益があるため審査に通りやすいと言われています。

キャッシング枠は申し込まない

クレジットカード申し込み時にキャッシングを希望することができますが、キャッシング枠を希望すると審査が厳しくなるのでキャッシングは申し込まない方が審査に通りやすいです。カード申し込み時に「キャッシングなし」「キャッシング枠0円」を選択しましょう。

また、キャッシング枠は「総量規制」という法律で「本人年収の3分の1を超える貸付は不可」となっています。パート主婦の方は本人年収が少ないと思うので、総量規制に引っかかって審査に落ちる可能性を避けるためにもキャッシング枠は申し込まない方が良いです。

在籍確認・本人年収の電話に出る

クレジットカードを申し込むと勤務先に電話がかかってくる「在籍確認」や、自宅や携帯電話に電話がかかってくる「本人確認」が行われる可能性があります。在籍確認や本人確認の電話が繋がらないと審査に落ちる可能性が高いので、知らない番号から電話がかかってきても電話に出るようにしましょう。

パート主婦の場合はパート先に在籍確認の電話がかかってくる可能性があります。在籍確認は申込者本人が電話に出る必要はないので、特に心配する必要はありません。勤務先の事務の方、社員の方に電話が繋がって、申込者が勤務先に務めていることがわかれば在籍確認は完了します。

家族カードを申し込む

クレジットカードの審査にどうしても通らない場合、旦那さまに家族カードの発行をお願いするのも1つの手段です。家族カードとは家族に対して発行できるクレジットカードで、旦那さまの信用でカード発行できるため基本的に審査に落ちる可能性が低いです。

家族カードは引き落とし口座を個別に設定できなかったり、ポイントを個別に貯められなかったりするデメリットがあります。そのため、クレジットカードを作りたいならまずは通常のクレジットカードを申し込みして、どうしても審査に通らない場合のみ家族カードを発行すると良いでしょう。

パート主婦でも作れるクレジットカード

パート主婦の方におすすめのクレジットカードはイオンカードセレクトです。イオンカードセレクトは申し込み時の職業で「パート」もしくは「専業主婦」を選択できる主婦でも作れるクレジットカードです。

イオンが発表しているデータには「イオンカード会員のうち73%は女性」という調査結果があり、主婦でも問題なく審査通過していることがわかります。

イオンカードセレクトはイオンで毎月20日・30日に5%割引になる特典や、イオンでいつでもポイント2倍の特典が付いています。イオングループのお店(イオン・グルメシティ・マックスバリュ・まいばすけっと・ビブレなど)は全国各地にあるため、イオングループでお買い物をする機会がある主婦の方にはイオンカードセレクトをおすすめします。

イオンカードの主婦の申し込みや審査については「イオンカードは専業主婦・パート主婦でも作れる」のページで詳しく解説しています。