クレジットカードの審査を通りやすくする方法

クレジットカードを申し込むと必ず入会審査が行われます。申し込み前に審査に通りやすくする方法を知って実践すれば審査落ちを避けられます。

ここでは、クレジットカードの審査を通りやすくする方法を解説します。申し込み時の入力項目や審査項目については「クレジットカードの審査項目と審査に落ちる理由を解説」のページで詳しく解説しているので併せてご覧ください。

クレジットカードは1枚だけ申し込む

クレジットカードを2枚以上同時に申し込むと審査に落ちやすくなるため、クレジットカードは1枚だけ申し込みましょう。カード会社は審査時に個人信用情報機関の申し込み情報を見て、他のクレジットカードを申し込んでいないか確認します。自社のクレジットカードだけ申し込んでいるならカードを使ってくれると考えるため、審査に通りやすくなります。

また、6ヶ月以内に3枚~5枚以上のクレジットカードを申し込む「多重申し込み」をすると審査に落ちやすくなります。6ヶ月以内に複数枚の申し込みをした方は、少し期間を置いて申し込むことで審査に通りやすくなります。

キャッシング枠は申し込まない

お金を借りる「キャッシング枠」を申し込んだ場合、カード会社にお金を貸すリスクが生じるためクレジットカードの審査は厳しくなります。キャッシング枠が必要ない場合は「キャッシング枠0円」で申し込むことで審査に通りやすくなります。

キャッシング枠を申し込む場合でも、必要以上に高額なキャッシング枠を申し込まないことが大切です。10万円しか必要ないのに50万円のキャッシング枠を申し込んだとすると、50万円を貸すだけの厳しい審査が行われます。

本人確認書類は運転免許証を提出する

本人確認書類として運転免許証を提出するとクレジットカード審査に通りやすくなります。運転免許証の運転免許証番号は個人信用情報機関に記録されているため、カード会社が信用情報を照会しやすくなります。カード会社が信用情報を調べられるということは、カード申込者に信用力があるか判断しやすくなり、審査に通りやすくなります。

名前・住所・電話番号などの情報から信用情報を調査することもできますが、運転免許証番号は番号が被らないのでカード会社は確実に信用情報を調査できます。運転免許を提出すれば、信用情報が見つからない可能性や間違って他人の信用情報を照会する可能性が低くなり、正確な審査が行われやすくなります。

借金を返済してから申し込む

クレジットカードのキャッシングやカードローンの借金(他社借入)がある場合、借金を返済してからクレジットカードを申し込むことで審査に通りやすくなります。他社借入はカード会社が信用情報を見たときに確認できるため、申し込み時に申告がなかったとしてもクレジットカード審査に影響します。

返済が残っているとクレジットカードの審査に通りにくくなる借金は、担保が必要ない無担保ローンです。自動車ローンや住宅ローンなどの有担保ローンが残っていてもクレジットカードの審査には影響しないので、返済が済んでいなくても問題ありません。

返済していないとクレジットカードの審査に通りにくくなる借金

  • リフォームローン
  • クレジットカードのキャッシング
  • カードローン
  • フリーローン
  • 教育ローン
  • ウェディングローン

他社借入残額や借入件数は正確に記入する

借金が残っていてクレジットカードを申し込む場合、申し込み時に記入する「他社借入残額」の金額や「借入件数」は正確に記入することで審査に通りやすくなります。他社借入残額や借入件数は個人信用情報機関に記録が残っているので、申し込み時に記入された金額や件数が正確でないとカード会社が虚偽申告と判断して審査に落ちる可能性が高くなります。

借入金額は数万円程度の誤差であれば審査に影響はほとんどありませんが、申告に10万円以上の誤差があると審査落ちになる可能性があります。また、借入件数は1件でも誤差があるとお金の管理ができない人だと判断されるので、正確に記入しましょう。

本人確認・在籍確認の電話に出る

クレジットカードを申し込むと自宅や携帯電話に電話かかってくる「本人確認」や、勤務先に電話かかってくる「在籍確認」が行われる可能性があります。電話が繋がらないと本人確認や勤務先の確認ができないため審査に通りません。

在籍確認の電話は勤務先にかかってくるため出られないことはほとんどないと思いますが、本人確認の電話に出ないで審査に落ちる人は多いです。クレジットカードを申し込んだら自宅や携帯電話の着信拒否設定を見直して、カード会社の電話に出られるようにしましょう。

申し込み時に記入ミスをしない

申し込み時に記入ミスがあると虚偽申告と疑われて審査に落ちやすくなります。クレジットカードの申し込み時には入力情報が正しいか確認する確認画面が表示されるので、申し込み内容が間違っていないか確認することで審査に通りやすくなります。

申し込み内容で特に情報の間違いが多いのは「年収」「他社借入残額」「郵便番号」「メールアドレス」「会社や自宅の電話番号」です。特に電話番号やメールアドレスはカード会社からの連絡が届かなくなるため正確に記入しましょう。

「他社借入残額」の欄に住宅ローンや自動車ローンの他社借入残額を記入する人がいますが、通常は住宅ローンや自動車ローンの金額は他社借入残額として入力しません。住宅ローンや自動車ローンの借入残高の記入項目がある場合のみ入力しましょう。

申し込み時に嘘の情報を記入しない

申し込み時に嘘の情報を記入すると虚偽申告として審査落ちになります。また、仮にクレジットカードが発行されたとしてもカードの与信審査や更新審査でバレてカード利用停止になります。

審査に通りやすい時期に申し込む

クレジットカードは下記のように審査に通りやすい時期があります。

クレジットカード審査に通りやすい時期

  • クレジットカードの入会キャンペーン中
  • 電話内の広告やテレビCMを行っている時期
  • 2月~3月の決算時期
  • 6月~7月の夏休み前

クレジットカードの入会キャンペーン中は、カード会社がカード会員数を増やしたい時期です。入会キャンペーンでポイントやキャッシュバックの特典を付けても良いほど会員数を増やしたい時期なので、最もクレジットカードの審査に通りやすい時期です。

電車内に広告を出していたり、テレビCMを行っていたりする時期は審査に通りやすいです。カード会社は電車内の広告やテレビCMで広告費用を100万円~1,000万円ほどかけていて、それだけカード会員数を増やしたい時期となっています。

2月~3月はカード会社の決算時期です。決算時期はどのカード会社も売上を伸ばしたいと考えているので、クレジットカードの審査に通りやすい時期です。また、引っ越しシーズンや入学・入社シーズンとも重なるため、クレジットカードの出費が多くなりやすくカード会社が利益を上げる時期です。1年間で最も審査に通りやすいのが2月~3月になります。

また、6月~7月の夏休み前もクレジットカードの審査に通りやすい時期です。夏休みは海外旅行や国内旅行などでカード会員の出費が多くなるため、カード会社はカード会員数を増やしたいと考えています。

仕事をして収入を得る

クレジットカードによっては本人収入がない専業主婦や学生の方でも申し込み可能ですが、本人収入があった方が審査に通りやすくなります。アルバイトやパートをしていれば世帯収入も増えるため、返済能力が評価されてクレジットカードの審査で有利になります。

また、学生や主婦ではない無職の方はクレジットカードの審査に通りにくいと言われているため、全く収入がない方は仕事を探してからクレジットカードを申し込んだ方が良いです。クレジットカードはフリーターや派遣社員でも申し込み可能なので、少しでも収入がある状態で申し込みましょう。

審査難易度が高いクレジットカードは申し込まない

クレジットカードはカード会社によって審査難易度が違います。特に銀行が発行する銀行系クレジットカードは審査が厳しいと言われているので、銀行系以外のクレジットカードを申し込むことで審査に通りやすくなります。また、ANAカードやJALカードなどの航空系クレジットカードも審査が厳しいと言われています。正社員として働いていて収入が安定していれば問題なく作れる可能性が高いですが、審査が不安な方は航空系クレジットカードも避けた方が良いでしょう。

他にも、ゴールドカードや国際ブランドが発行するプロパーカードは審査が厳しいです。クレジットカードの審査難易度については「審査が厳しいクレジットカード」や「クレジットカード審査の難易度をカード種別とランクごとに紹介」のページで解説しているのでご覧ください。

年会費無料のクレジットカードを申し込む

年会費無料カードは年会費有料カードよりも審査に通りやすいと言われています。年会費有料カードは年会費を支払えるだけの経済力が必要になるため、審査に通りたいという方は年会費無料カードを選びましょう。特にスーパーやコンビニが発行している流通系クレジットカードや、信販会社が発行している信販系クレジットカードは年会費無料カードが多いのでおすすめです。

自分の職業に合ったクレジットカードを選ぶ

自分の職業に合ったクレジットカードを選ぶことで審査に通りやすくなります。職業ごとにどのようなクレジットカードを選べば良いか解説します。

学生専用クレジットカード

学生専用クレジットカードは学生だけが作れるクレジットカードです。学生でも申し込みできるよう、申し込み資格や審査基準が学生向けに設定されているため審査に通りやすいです。

また、学生専用カードは通常のクレジットカードよりもポイントや割引の特典が豊富です。学生に金銭的な負担がかからないよう年会費無料としているカードも多いので、学生の方なら学生専用カードを選ぶのがおすすめです。

主婦でも作れるクレジットカード

クレジットカードを作るときには本人収入や返済能力が重要なので、主婦の方はクレジットカードの審査に通りにくいです。しかし、スーパーを頻繁に利用する主婦の方でも作れるように、流通系クレジットカードは主婦でも申し込みしやすいように申し込み資格が設定されているため審査に通りやすいです。

主婦でも作れるクレジットカードは申し込み時の職業欄で「専業主婦の方」や「パート主婦の方」を選択できます。世帯収入があれば専業主婦でも作れるクレジットカードはあるので、専業主婦の方は専業主婦向けのクレジットカードを作りましょう。主婦向けのクレジットカードは「主婦でもクレジットカードは作れます。主婦におすすめのクレジットカードを紹介」のページで詳しく解説しています。

個人事業主向けクレジットカード

個人事業主は収入が安定していないので審査に通りにくいです。しかし、個人事業主向けに発行されている個人事業主向けクレジットカード(法人カード)なら、個人事業主向けに申し込み資格が設定されていて、個人事業主の審査基準で審査を行ってくれます。

個人事業主の方は個人事業主として活動する前にクレジットカードを作ったり、申し込み時に屋号を記入したりすると審査に通りやすくなります。個人事業主の審査については「個人事業主・自営業のクレジットカード審査」で詳しく解説しています。