クレジットカードを申し込むと、職場に在籍確認の電話がかかってくる場合があります。在籍確認の電話は必ずかかってくるわけではなく、カード会社は電話確認が必要と判断した場合のみ電話します。
在籍確認とは
在籍確認とは、申込者がクレジットカード申し込み時に申請した職場に務めているか確認する作業のことです。カード申し込み時に記入された勤務先の電話番号にカード会社は電話します。
在籍確認の電話は、クレジットカードを申し込んだ本人が電話に出る必要はありません。職場の事務の方、その他の社員の方が電話に出た場合でも、申込者の会社在籍が確認できれば在籍確認は完了します。そのため、事前に会社の人に在籍確認があることを伝える必要もありません。
具体的に在籍確認の電話は「カード会社の○○と申しますが、○○様はいらっしゃいますか?」と電話します。カード会社によっては、カード会社名を名乗らずに個人名で電話する場合もあります。
在籍確認の電話で聞かれる内容
在籍確認の電話は申込者が会社に務めているか確認するために行われるため、本人確認ができれば完了となります。カード申込者本人が電話に出た場合は、下記のような個人情報が正しいか確認される場合があります。
- 名前
- 電話番号
- 生年月日
- 住所
カード申込者以外の方(事務職員や他の社員)が電話に出た場合は、電話や生年月日などを確認されません。「○○様(カード申込者)はお勤めされているのですね、ありがとうございます」というように、名前が伝わっただけで在籍確認は完了します。
在籍確認で年収などを聞かれることはない
在籍確認の電話で「年収を確認されるのでは?」と不安に思っている方もいると思いますが、在籍確認で年収を聞かれることはありません。在籍確認はあくまでも勤務先に務めているか確認する作業だからです。
他にも、「勤務態度はどうですか?」「仕事で実績を上げていますか?」など、審査に不要ない情報は聞かれないので安心しましょう。
在籍確認の電話はいつかかってくる?
在籍確認の電話は、クレジットカードの審査がもうすぐ終了するタイミングでかかってきます。一般的にクレジットカードの審査は1週間~2週間行われるため、カード申し込みから1週間後くらいに在籍確認の電話が行われる可能性が高いです。
なぜ在籍確認が審査の終了時期に行われるかと言うと、カード会社はまず申し込み情報や信用情報(クレジットヒストリー・クレヒス)など自社で調査できる内容を審査します。問題なく審査に通れば在籍確認を行う必要がなくなり、電話はかかってきません。そのため、在籍確認は審査がもうすぐ終了するタイミングでかかってきます。
在籍確認の電話に出られなかった場合
勤務先の会社に社員が不在で、在籍確認の電話に誰も出られない場合があります。また、会社の営業時間外に電話がかかってくることもあるでしょう。在籍確認の電話に出られなかった場合、後日改めてカード会社から在籍確認の電話がかかってきます。
また、場合によってはカード申込者の携帯電話に電話がかかってくる「本人確認」の電話がかかってくる場合があります。本人確認の電話で会社に電話が繋がる時間帯を聞かれるケースもあります。
在籍確認の電話は20%~30%の確率でかかってくる
インターネット上で調査した結果によると、20%~30%の確率で在籍確認の電話がかかってきます。在籍確認の電話がかかってくる可能性は低いと考えておいて良いでしょう。
また、在籍確認の電話をかける確率が高いカード会社もあります。特に銀行が発行している銀行系クレジットカードは在籍確認がかかってくる可能性が高く、50%以上の確率で電話がかかってきます。
審査に通るか微妙な場合は在籍確認される可能性が高い
在籍確認の電話がかかってくる人は、「カード会社が審査に通すか迷っている申込者」です。通常、在籍確認の電話は審査の終盤に行うので、在籍確認の電話が行われるということはカード会社の審査で不安要素があったということになります。
逆に、在籍確認の電話がかかってこない人は「信用力があって在籍確認を行う必要がない申込者」です。過去のクレジットカード利用履歴、カード会社の社内情報などで信用できる人物だと判断されれば、在籍確認は行われません。
カード会社が在籍確認をする理由
カード会社が在籍確認を行う理由は、カード申込者の信用できる人物か確認するためです。クレジットカード申し込みで嘘の勤務先を記入したり、カード悪用のために申し込んだりする人ではないことカード会社は確認しています。
クレジットカードは一時的にカード会社が支払い金額を負担します。カード会社はお金を貸すリスクがあるため、カード会社はお金を貸して問題ない人物か調査するため在籍確認を行っています。
在籍確認なしのクレジットカードはある?
在籍確認なし、絶対に在籍確認がかかってこないクレジットカードはありません。どのカード会社でも在籍確認を行う可能性はあります。
審査が厳しい銀行系クレジットカードは在籍確認が行われる可能性が高いため、在籍確認の電話がかかってくる確率を少しでも下げたい方は楽天カードやイオンカードなどの「流通系クレジットカード」を選ぶと良いです。
カード申込者の職業ごとの在籍確認
カード申込者ごとに、どのような在籍確認が行われるか解説します。
正社員・公務員
会社員や公務員の方は、勤務先に在籍確認の電話がかかってきます。正社員や公務員の方は安定した収入と信用力があるのでクレジットカード審査に通りやすく、在籍確認が行われる可能性は低いです。
大学生・専門学校生・短大生
大学生・専門学校生・短大生など学生の方は、基本的に在籍確認が行われません。クレジットカードによっては申し込み時に学校名や学校の電話番号を入力しますが、学校に在籍確認の電話はかかってきません。
ただし、学生でアルバイトをしている方はアルバイト先に電話がかかってくる可能性があります。アルバイトで得たお金は収入になるので、学生で収入がある方なのか確認するためです。
フリーター・アルバイト・パート
フリーター、アルバイト、パートの方はアルバイト先に在籍確認の電話がかかってくる可能性があります。特にフリーターの方は正社員に比べると収入が少ないので、在籍確認の電話がかかってくる確率が高くなります。
派遣社員
派遣社員の方は、派遣元の派遣会社に在籍確認の電話がかかってくる可能性があります。派遣会社には派遣社員が多く在籍しているため、派遣会社の事務職員はクレジットカードの在籍確認の電話に慣れています。クレジットカードを申し込むからと言って、特に派遣元に連絡を入れる必要もありません。
また、クレジットカードの申し込み時には派遣先の電話番号を入力しないため、派遣先に電話がかかってくることはありません。
専業主婦・パート主婦
専業主婦の方は勤務先がないため、在籍確認の電話はかかってきません。また、旦那さまの勤務先に電話がかかってくることもほとんどないと言って良いです。
パート主婦の方は、パート先に在籍確認の電話がかかってくる可能性があります。ただし、世帯収入(旦那さまの収入)があるパート主婦の方はフリーターの方と比べると信用力があるため、在籍確認がかかってくる可能性は低いです。
無職
無職の方は勤務先がないので在籍確認の電話はありません。年金受給者など、会社勤め以外で収入がある方は自身の携帯電話や固定電話にかかってくる本人確認の電話がかかってくる可能性があります。
また、自営業者やフリーランスなど自宅で仕事をしている場合も、自宅の携帯電話や固定電話に在籍確認が行われる場合もあります。