奨学金を借りていてもクレジットカードは問題なく作れます。しかし、奨学金の返済を延滞してしまうと、クレジットカード審査に影響がでます。
奨学金の借入状況とクレジットカード審査
奨学金やローンの借入 | クレジットカードを作れるか |
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奨学金を借りている | 作れる |
奨学金を延滞した | 審査に影響がでる |
学生ローンを借りている(子供) | 作れる |
学生ローンを借りている(親) | 作れる |
親が学生ローンを延滞した(子供) | 作れる |
学生ローンを延滞した(親) | 審査に影響がでる |
ここでは、奨学金や学生ローンの借入とクレジットカード審査の関係について解説します。
奨学金を借りていてもクレジットカード審査は通る
奨学金を借りていてもクレジットカードの審査は通ります。さらに言うと、奨学金を借りていてもクレジットカードの審査には一切影響しません。
なぜなら、クレジットカードの審査で行われるカード申込者の「返済能力」と「信用情報」のチェックでは、奨学金を借りているかカード会社が調査できないからです。
返済能力は「年収」「勤続年数」「学生かどうか」など、今後カード料金を返済できるかどうかを判断します。年収や勤続年数はクレジットカード申し込み時に自己申告しなければいけないので、カード会社は申込者の返済能力を把握できます。学生のクレジットカード申し込みに関しては、収入がなくても問題なく審査に通るケースがほとんどです。
信用情報とは、個人信用情報機関という機関に記録されている「奨学金の支払い延滞」「ローンの支払い延滞」「クレジットカードの支払い延滞」などの情報です。基本的には奨学金を借りていても「個人信用情報機関」に記録されないため、カード会社はカード申込者が奨学金を借りているか把握できません。
そのため、奨学金を借りていても問題なくクレジットカードを申し込み可能です。
奨学金は「他社からの借入」に含まれない
クレジットカードの申し込み時に「他社からの借入」という記入欄があります。他社からの借入とは、カードローンで借りている金額(借金・無担保ローン)のことです。奨学金はカードローンや借金ではないため、他社からの借入に含まれません。
また、自動車ローン、住宅ローン、リボ払い残高なども他社からの借入には含まれないので、他社からの借入の欄に記入する必要はありません。
奨学金の返済を延滞するとクレジットカード審査に通りにくい
奨学金の返済を延滞すると、クレジットカード審査に通りにくくなります。これはクレジットカード料金の返済やローンの返済でも同じく、延滞があるとクレジットカード審査に通りにくくなります。
これは、奨学金、クレジットカード、ローンの返済が延滞してしまうと、個人信用情報機関に延滞情報が記録されてしまうからです。個人信用情報機関のデータはカード会社が審査を行うときに見れる情報なので「奨学金の延滞がある」とカード会社が判断して、審査落ちにする可能性が高くなります。
日本学生支援機構(JASSO)の公式ホームページには「奨学金を3ヶ月以上延滞すると個人信用情報機関に記録されます」と記載されています。つまり、日本学生支援機構の奨学金では3ヶ月以上延滞していなければクレジットカードの審査に影響がないということです。
個人信用情報機関は、下記3つの機関があります。そのうち、日本学生支援機構はKSC(全国銀行個人信用情報センター)に加入しているため、日本学生支援機構の奨学金を延滞するとKSCに情報が記録されます。
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
- CIC(指定信用情報機関)
- JICC(日本信用情報機構)
また、信用情報はCRIN(Credit Information Network)というネットワークで上記の個人信用情報機関が共有する仕組みとなっています。つまり、奨学金を延滞してしまうと日本にある個人信用情報機関の各社に登録されていることと同じ状態になるので、どのカード会社が発行するクレジットカードでも審査に通りにくくなってしまいます。
学生ローンはクレジットカード審査に影響する
学生ローンや教育ローンはクレジットカードの審査に影響します。学生ローンや教育ローンはお金を借りていることが個人信用情報機関に記録されているからです。
しかし、学生ローンや教育ローンを借りていたとしても、返済を延滞していなかったら基本的に問題ありません。また、学生ローンや教育ローンは学生の保護者名義で借りていることが多いので、学生本人のクレジットカード審査には影響しません。
学生ローンや教育ローンは無担保ローンなので「他社からの借入」になります。クレジットカードの申し込み時には、他社からの借入の欄にローン残高を記入しましょう。