イオンカードで海外キャッシングする際の注意点・利用手順を解説

イオンカードは海外キャッシングに対応しているクレジットカードです。ただし、注意点としてイオンカードの海外キャッシングは自動的にリボ払いになるので、返済が遅くなるとその分利息が付いてしまいます。

ただし、海外キャッシング利用分のリボ払いは全額返済の手続き(繰り上げ返済)ができます。イオンカードの海外キャッシングは上手く利用すれば、銀行の現地通貨両替や一般的なクレジットカードよりもお得になります。

ここでは、イオンカードで海外キャッシングする際の注意点や利用手順などを解説します。

イオンカードは海外キャッシングに対応

イオンカードは海外キャッシングに対応しているクレジットカードです。海外キャッシングできるATMは世界に150カ国以上あり、海外キャッシング対応の約ATMは120万台あります。海外キャッシングに対応しているATMなら現地通貨を引き出しできます。

イオンカードで海外キャッシングできるATMは、VISA、Mastercard、JCBの国際ブランドに対応しているATMです。お手持ちのイオンカードの国際ブランドに対応しているATMで現地通貨を引き出し可能となっています。

各国際ブランドは、下記のマークが記載されているATMで海外キャッシングできます。たとえばイオンカードの国際ブランドがVISAなら「VISA」もしくは「PLUS」のマークが付いているATMで海外キャッシングできます。

国際ブランドと海外キャッシングできるATM記載マーク

  • VISA:VISA、PLUS
  • Mastercard:Mastercard、CIRRUS
  • JCB:JCB、CIRRUS

イオンカードの海外キャッシングはリボ払いになる

イオンカードで海外キャッシングすると、自動的にリボ払い(リボルビング払い)になります。普段は一括払いで支払っている方でも、自動的にリボ払いになるとリボ払い利用残高に対して実質年率最大18.0%の金利手数料がかかります。

海外キャッシングの利用でリボ払いになった支払い金額は、リボ払いお支払額増額サービス」もしくは「ATMリボ払い返済サービス」を利用することで全額返済可能です。

イオンカードの海外キャッシングを全額返済する方法

  • リボ払いお支払額増額サービス
  • ATMリボ払い返済サービス

リボ払いお支払額増額サービスは、リボ払いの月々の返済金額を変更できるサービスです。通常、リボ払いはリボ払い残額によって月々の返済金額が決まりますが、リボ払いお支払額増額サービスで月々の返済金額を増やすと次回引き落としのタイミングで全額返済できます。

ATMリボ払い返済サービスは、銀行やコンビニのATMでリボ払い残額を返済できるサービスです。リボ払い残額を好きなタイミングで全額返済できるので、少しでもリボ払いの金利手数料を減らしたい方は、日本に帰国してからATMで全額返済すると良いでしょう。

リボ払いの全額返済はいわゆる「繰り上げ返済」

イオンカードの海外キャッシングでリボ払いになった残額を「リボ払いお支払額増額サービス」「ATMリボ払い返済サービス」で素早く返済するのは、いわゆる「繰り上げ返済」です。

繰り上げ返済は借りているお金の一部、もしくは全額を予定よりも早く返済することです。リボ払いは本来長期的に返済しなければいけませんが、上記のサービスを利用することで繰り上げ返済ができます。

海外キャッシングには暗証番号が必要

イオンカードで海外キャッシングするには、イオンカードの暗証番号4桁が必要です。海外旅行に行く前にイオンカードの暗証番号を確認しておきましょう。

イオンカードの暗証番号を忘れた場合は、「暮らしのマネーサイト MyPage」もしくは「電話手続き」で手続きすることにより、暗証番号通知ハガキを送ってもらえます。

海外ATMでは、暗証番号(ENTER PIN)の入力が4桁ではなく5桁や6桁の場合があります。桁数が多い場合でも、イオンカードの暗証番号4桁を入力すれば問題なく海外キャッシング可能です。もし4桁入力で上手くいかない場合は、4桁入力した後に0で埋めると正常にキャッシングできる場合もあります。暗証番号1234だとして、入力5桁なら「12340」、入力6桁なら「123400」と入力してみましょう。

海外キャッシングの利用限度額

イオンカードの海外キャッシング利用限度額は、イオンカードのキャッシング枠の利用限度額と同じです。国内・海外ともにキャッシング枠の範囲内でキャッシングを利用できます。

イオンカードの申し込み時にキャッシング枠を0円で申し込んでいてキャッシング枠が0円のままの場合、海外キャッシングは利用できません。海外キャッシングを利用したい場合、イオンカードのキャッシング枠を増枠申請するか、他のクレジットカードをキャッシング枠付きで新規申し込みしましょう。

ATMによっては現地通貨か日本円の為替レートを選べる

海外キャッシングする場合、ATMによっては現地通貨の為替レートでキャッシングするか、日本円建ての為替レートでキャッシングするか選べます。

為替レートによってどちらを選択するべきか、レートが安いかは異なりますが、基本的には現地通貨のレートで引き落とした方が良いです。また、イオンカードで日本円を指定して引き落とした場合、カード会社側で日本円換算するときに割高になる可能性があります。イオンカードのキャッシングは現地通貨レートで引き落としましょう。

海外ATMの利用手数料

海外ATMでキャッシングするとき、ATM利用手数料がかかります。ATM利用手数料は、1万円以内の現金引き出しなら100円(税抜)、1万円を超える現金引き出しなら200円(税抜)です。

海外キャッシングの引き出し金額 海外ATMの利用手数料
1万円以内 100円(税抜)
1万円を超える 200円(税抜)

こまめに現地通貨を引き出すとその分ATM利用手数料がかかるため、海外の空港に到着したタイミングなどにある程度まとめて現地通貨を引き出しておくと良いでしょう。

また、ATM利用手数料に対しては、イオンカードのときめきポイントは貯まりません。

イオンカードで海外キャッシングする手順

イオンカードの海外キャッシングは下記の手順で行います。また、イオンカードの公式サイトでも海外キャッシングの利用手順は解説されています。

  1. ATMがお手持ちのイオンカード国際ブランドに対応しているか確認する
  2. イオンカードをATMに挿入する
  3. 暗証番号(ENTER PIN)を入力する
  4. 取引内容で引き出し(WITHDRAWALもしくはCASH ADVANCE)を選択する
  5. キャッシング方法でクレジットカード(CREDIT CARD)を選択する
  6. 金額を入力する
  7. 現金を受け取る
  8. もう一度取り引きするか確認されるので「NO」を選択する
  9. 利用明細票とイオンカードを受け取る

海外ATMでは、クレジットカードを入れたまま戻ってこなかったり、一度出てきたクレジットカードがまたATM内に戻っていったりする「クレジットカードの吸い込み」が発生する場合があります。取り引きが終了したら素早くイオンカードを受け取りましょう。

海外キャッシングの金利手数料・利息

イオンカードの海外キャッシングは自動的にリボ払いになるため、リボ払いの実質年率最大18.0%の金利手数料が適用されます。

そのため、金利手数料がいくらになるかはリボ払いの返済回数によって変化します。しかし、1ヶ月以内の海外滞在であれば、日本に帰国してリボ払い全額返済の手続きをすることにより、海外の銀行などで両替するよりも海外キャッシングの方が手数料はお得になることがほとんどです。

また、一般的なクレジットカードの海外キャッシング金利手数料は、実質年率18.0%に設定されていることがほとんどです。イオンカード以外のクレジットカードで海外キャッシングしたとしても、実質年率18.0%の金利手数料がかかることがほとんどです。