クレジットカードの国際ブランドとは?

クレジットカードには、国際ブランドのロゴマークが必ず1つ付いています。お買い物をするとき、自分のクレジットカードと同じロゴマークがレジに記載されていれば支払いができるということです。

2019年現在、世界には下記7つの国際ブランドがあります。

  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • アメリカン・エキスプレス
  • ダイナースクラブ
  • 銀聯(ぎんれん)
  • ディスカバーカード

ここでは、クレジットカードの国際ブランドについて、わかりやすく説明します。

国際ブランドとは

国際ブランドとは、世界中で使えるクレジットカードのブランドのことです。お店で「VISA」や「Mastercard」というロゴマークを見たことがあると思いますが、「VISA」のロゴマークがあるお店ではVISAのクレジットカードが使えて、「Mastercard」のロゴマークがあればMastercardが使えます。

スーパーやコンビニなどでは、複数の国際ブランドに加盟しているため、VISAでもMastercardでもJCBでもお支払いができます。しかし、個人経営の小さなお店などではVISAだけ支払い可能、Mastercardだけ支払い可能といったように、特定の国際ブランドにしか加盟していないお店もあります。

クレジットカードには国際ブランドのロゴマークが必ず1つ付いており、2つ以上国際ブランドが付いたクレジットカードは存在しません。

VISA

VISAは世界中に10億人以上のカード会員がいる国際ブランドです。世界で最も知名度のある国際ブランドと言って良いでしょう。

日本国内・海外どちらでも使えるお店が多い国際ブランドなので、初めてクレジットカードを作るならVISAがおすすめです。

VISAは決済手段だけを提供している会社なので、VISA自体が発行しているクレジットカードはありません。カード会社にブランドだけを提供して、クレジットカード自体は他のカード会社が発行しています。

日本で有名なVISAカードでは、三井住友VISAカードがあります。

Mastercard

MastercardはVISAと同じくらい世界中にカード会員が多いクレジットカードです。クレジットカードと言えばVISAかMastercardと言って良いほど知名度があります。

日本ではVISAかMastercardと提携しているカード会社が多く、多くのクレジットカードではどちらかの国際ブランドを選択できます。Mastercardもブランドだけを提供している会社なので、自社発行のクレジットカードはありません。

日本で有名なMastercard付きのクレジットカードは、テレビCMで有名なオリコカードなどがあります。

JCB

JCBは日本の国際ブランドです。VISAやMastercardほど世界中の加盟店数は多くありませんが、日本国内では加盟店がそれなりです。

JCBのクレジットカードは、特に日本国内向けの特典が付いたクレジットカードが多いです。とはいえ、VISAやMastercardの国際ブランドが付いたクレジットカードでも国内向けの特典が付いているクレジットカードは多いので、JCBだけの特権というわけではありません。

JCBは海外で加盟店数が少ないため、海外旅行にはあまり向かない国際ブランドです。日本国内でも、JCBに加盟していないお店もたまに見かけます。

アメリカン・エキスプレス

アメリカン・エキスプレスは、「アメックス」の愛称で知られる国際ブランドです。お金持ちが持っているクレジットカードブランドというイメージがあり、ステータスが高いクレジットカードとして知られています。

自社発行のクレジットカードは、スタンダードな「アメリカン・エキスプレス・カード」でも年会費が12,000円かかります。その代り、海外旅行保険、国内旅行保険、ホテル予約など旅行者向けの特典が多く付いているというメリットがあります。

ダイナースクラブ

ダイナースクラブは、アメリカン・エキスプレスと同じくステータスが高いクレジットカードです。アメリカン・エキスプレスのクレジットカードよりも見かける機会は少なく、お金持ちのイメージが特に強いです。

ダイナースクラブのカードも海外旅行特典・旅行保険が付いているクレジットカードが多いという特徴があります。

銀聯(ぎんれん)

銀聯(ぎんれん)は中国でシェアNo1の国際ブランドです。日本で言うところのJCBのようなイメージですが、中国ではほとんどの人が銀聯を使っているので、中国シェアをほとんど独占状態の国際ブランドと言って良いでしょう。

中国旅行に行くなら銀聯のクレジットカードを作っておけば支払いがスムーズになります。

ディスカバーカード

ディスカバーカードはアメリカの国際ブランドで、日本ではディスカバーカードの国際ブランドが付いたクレジットカードは発行されていません。

海外でもシェアが特に高いというわけでもないため、特別な理由がなければ作る機会は少ないでしょう。

国際ブランドの選び方

国際ブランドの選び方を紹介します。

1枚目のカードはVISAかMastercardを選ぼう

クレジットカードを初めて作る方は、VISAかMastercardの国際ブランドがおすすめです。VISAとMastercardは日本国内で利用できる加盟店数が多く、どちらかの国際ブランドを1枚持っておけば支払いに困ることはありません。

また、将来的に海外旅行に行くことになっても、VISAかMastercardのどちらか1枚を持っておけば安心です。世界中で加盟店数が多い国際ブランドなので、海外旅行中の支払いも問題ありません。

1枚目でJCBの国際ブランドのクレジットカードを作っても、コンビニやスーパーなどの支払いなら問題なくできますが、小さなお店や特定のお店では支払いができないこともあり、不便な思いをする可能性があります。

2枚目以降のカードは他の国際ブランドを選ぼう

1枚目にVISAかMastercardを作った場合、2枚目は自分が持っていない国際ブランドのクレジットカードを作るのがおすすめです。一部のお店ではVISAは使えてもMastercardは使えないというところもあるからです。

また、2枚目にJCBのクレジットカードを作るというのは良い選択でしょう。JCBは支払いに対応したお店が少ない代わりに、カード会員向けの特典が用意されているクレジットカードが多いです。1枚目で「できるだけ多くのお店で支払えるVISAかMastercardのカード」を選んで、2枚目で「お得になるJCBカード」を選ぶのがおすすめです。