クレジットカードには現金を借りられるキャッシングという機能があります。キャッシングは急に現金が必要になったときに便利な機能で、数万円程度のお金を借りるときに役立ちます。
クレジットカードのキャッシングとは？
クレジットカードのキャッシングとは、銀行やコンビニのATMで現金を借りられる機能のことです。銀行のキャッシュカードを使ってATMでお金を引き出すときには、銀行口座の預金残高がなければ引き落としできませんが、クレジットカードのキャッシングであれば銀行口座にお金が入っていなくてもATMで現金を引き出すことができます。
キャッシングを使うには「キャッシング枠」が必要
クレジットカードのキャッシング機能を使うには、クレジットカードに「キャッシング枠」が必要です。キャッシング枠とは、キャッシング機能で現金を借りられる上限金額のことで、通常はクレジットカードを作るときにキャッシング希望額を申請することで割り当てられます。
仮にキャッシング枠が10万円のクレジットカードであれば、ATMで最大10万円まで現金を引き落としできるということです。
ただし、クレジットカードを作るとき、キャッシング枠を0円で申請していた場合、キャッシング機能は利用できません。キャッシング枠は後から付けることもできるので、キャッシング枠を付けたい方はカード会社の公式サイトからキャッシング枠の追加申請をしましょう。
キャッシングは金利手数料がかかる
キャッシングには金利手数料がかかるため、借りたお金の返済計画を立ててから利用することが大切です。多くのカード会社はキャッシングの金利手数料は年率18.0％となっています。
キャッシングの金利手数料は、お金を借りている期間が長いほど利息がかかります。仮に年率18％で10万円を借りて30日後に全額返済した場合、利息が1,480円かかりますので、合計の返済金額は101,480円となります。
利息の計算方法
利息＝借りた金額×実質年率/365日×借りた日数
1,480円＝100,000円×0.18/365日×30日（例）
（10万円借りて30日後に全額返済した場合）
また、上記は借りたお金を一括返済した場合の例ですが、キャッシングはリボ払い（分割）で返済することもできます。リボ払いで返済した場合は計算が複雑なので、カード会社の公式サイトなどにある「キャッシング返済シミュレーター」を使って計算してみましょう。
ATMで現金を引き出す手順
キャッシング機能を使ってお金を引き出すには、下記の手順で行います。
- ATMで「現金引き出し」を選択
- ATMにクレジットカードを挿入
- 「借り入れ」を選択
- 返済方法「1回払い」か「リボ払い」を選択
- 引き出したい金額を入力
ATMによって多少操作は異なりますが、基本的に上記のような手順で引き出しが可能です。
キャッシングで借りたお金の返済方法
キャッシングで借りたお金の返済方法はいくつかありますが、通常のクレジットカード支払い（ショッピング料金の支払い）と同じように、口座引き落としが一般的です。
カード会社によって、下記のようなキャッシング料金の返済方法があります。
- 口座引き落とし
- コンビニ支払い
- 銀行振り込み
- ATMから返済
キャッシングとカードローンの違い
一般的には、キャッシングとは「クレジットカードのキャッシング機能」でお金を借りること、カードローンとは「ローンカード」でお金を借りることを言います。
ローンカードとは、カードローン会社が発行しているカードで、現金の引き出しのみできるカードです。クレジットカードと違ってショッピング支払いに利用することはできません。
- キャッシング：クレジットカードでお金を借りること
- カードローン：ローンカードでお金を借りること
キャッシングは1万円～30万円程度の少額を借りたいときに利用し、カードローンは数十万以上の金額を借りたいときに利用するのが一般的です。
クレジットカードのキャッシングは金利手数料が固定ですが、カードローンの場合はローン会社や借りる金額に応じて金利手数料が安くなる場合があります。そのため、高額な現金を借りて長期間に渡ってお金を返済するのであればカードローンを利用することをおすすめします。