JCB CARD Wのデメリットを全て解説

JCB CARD Wは年会費無料・発行手数料無料なので、カードを申し込んで損することは無いです。金銭的に損するのは、キャッシングやリボ払いを使って金利が発生した時だけなので、一括払いでカード支払いすればポイントが付くのでお得です。

クレジットカードのデメリットは「他のカードと比較したときに性能が劣っている部分」のことを言います。このページではJCB CARD Wと他のカードと比較して、劣っている部分をデメリットとして解説します。

JCB CARD Wのデメリットは13個ある

JCB CARD Wは下記のデメリットがあります。特に重要なのは「申し込みに年齢制限がある」「VISAやMastercardを選べない」「海外キャッシングが使いにくい」という点でしょう。

また、ポイント面に関しては、「ポイント交換先によっては還元率が低い」「月間カード利用金額の合計1,000円未満にはポイントが付かない」というデメリットがあります。

JCB CARD Wのデメリット一覧

  • 年齢制限がある(18歳~39歳限定)
  • JCBカードなのでVISAやMastercardは選べない
  • 海外キャッシングが使いにくい
  • ポイント交換先によっては還元率が低い
  • 1,000円以下の端数はポイントが付かない
  • SuicaやPASMOチャージでポイントが貯まらない
  • 年間カード利用金額によるポイントアップ特典がない
  • 即日発行に対応していない
  • 海外旅行保険が利用付帯
  • 国内旅行保険が無い
  • プロパーカードなので審査が厳しい?
  • ゴールドカードが無い
  • 郵送の明細が無い(Web明細のみ)

年齢制限がある(18歳~39歳限定)

JCB CARD Wは「18歳~39歳の人だけ申し込み可能」です。多くのクレジットカードは「18歳以上なら申し込み可能」で年齢の上限について制限が無いですが、JCB CARD Wは40歳以上の方は申し込みできません。

ただし、39歳までにJCB CARD Wを作っておけば、40歳以降はそのまま継続してカードを持ち続けられます。そのため、18歳~39歳の方にとっては、申し込みの年齢制限はデメリットになりません。

JCBカードなのでVISAやMastercardは選べない

JCB CARD Wの国際ブランドは「JCB」のみで、カード申し込み時に「VISA」や「Mastercard」の国際ブランドを選べません。そのため、JCBカードの支払いに対応していないお店ではJCB CARD Wで支払いできません。

百貨店、コンビニ、スーパーなどの規模の大きいお店では、基本的にJCBカードの支払いに対応しているので問題ないです。基本的に普段のお買い物で困ることはありませんが、個人経営のお店や規模の小さなお店でJCBカードの支払いに対応していない場合、現金や他のカードで支払う必要があります。

JCB CARD Wは電子マネーのQUICPay(クイックペイ)が使えます。JCBカードの支払いに対応していないお店でも、QUICPayの支払いに対応していれば問題なく支払いできます。

また、日本国内ではJCB加盟店が多いですが、海外のお店や海外のネットショッピングサイトではJCB加盟店が少ないと言われています。海外のお店でお買い物する機会がある方は支払いで困らないように、JCB CARD W以外に「VISA」や「Mastercard」の国際ブランドカードを持っておいて、お店によってカードを使い分けると良いでしょう。

海外キャッシングが使いにくい(Cirrus、Plusなし)

海外旅行中にドルやユーロなどの現地通貨を手に入れるには、海外ATMで「海外キャッシング機能(国際キャッシュカード機能)」を使って現地通貨を引き出すのが一般的です。JCB CARD Wは「JCB」マークがある海外ATMで現地通貨を引き出し可能ですが、「Cirrus」「Plus」などの国際ATMマークに対応していないため、「JCB」マークがあるATMでなければ海外キャッシングができません。

以前、JCB CARD Wは「Cirrus」に対応していましたが、2021年5月頃に「Cirrus」との提携が終了して、Cirrus対応の海外ATMで利用できなくなりました。※過去にJCB CARD Wを発行した方は、カード裏面に「Cirrus」マークがあれば、引き続き使用できます。

JCB CARD W

  • ポイント還元率1%の高還元率
  • 年会費無料・発行手数料無料
  • セブン・スタバでポイント還元率アップ
  • 18歳~39歳限定のクレジットカード

ポイント交換先によっては還元率が低い

JCB CARD Wのポイント還元率は1%ですが、ポイント交換先によって交換レートが悪くなってしまい、実質ポイント還元率が1%以下になる場合があります。

交換レートが悪くなるというのは、本来1ポイント=5円の価値があるOki Dokiポイントが1ポイント=5円以下の価値になってしまうということです。たとえば、JCB CARD Wで貯めたOki Dokiポイントを「楽天ポイント」に交換した場合、1ポイント=3円の価値になり、この場合は実質ポイント還元率が0.6%になってしまいます。

JCB CARD Wのポイントは、電子マネーの「nanaco」か、「ANAマイル」「JALマイル」に交換するのがおすすめです。貯めたポイントはnanacoに交換すれば実質ポイント還元率1%、マイルに交換すれば実質ポイント還元率2%~3%程度になります。

交換レートが良いポイントやマイルにポイント交換すればデメリットにはならず、実質ポイント還元率1%以上でお得になります。

JCB CARD Wのおすすめポイント交換先

  • Nanaco:実質ポイント還元率1%
  • ANAマイル:実質ポイント還元率2%~3%程度
  • JALマイル:実質ポイント還元率2%~3%程度

JCB CARD Wでお得にポイントを貯める方法は「JCB CARD Wのポイント制度を徹底解説!還元率の比較・お得なポイント交換先を紹介」のページで詳しく解説しています。

1,000円未満の端数はポイントが付かない

JCB CARD Wは月間カード利用金額1,000円ごとに2ポイントが付与されるため、月間カード利用金額が1,000円未満だとポイントが付きません。また、月間カード利用金額1,000円未満の端数は切り捨てられるため、他のクレジットカードだったら獲得できているはずのポイントを無駄にしているように感じるかもしれません。

注意してほしい点として、JCB CARD Wのポイントは「月間カード利用金額」に対して付与されるという点です。1ヶ月間にコンビニで500円の商品を10回買って合計5,000円だったとすると、1回の支払いは1,000円未満ですが合計カード利用金額が1,000円以上なので、カード利用合計の5,000円分きちんとポイントが貰えます。

「JCB CARD Wは1,000円未満の端数が切り捨てられるのでポイントがもったいない」とよく言われますが、端数分の切り捨ては1ヶ月間に1円~10円程度しかないため、実際にはそれほど大きなデメリットではありません。

むしろ、JCB CARD Wはセブンやスタバでポイントアップなど、ポイント特典が優秀なのでポイントを貯めやすいクレジットカードです。

SuicaやPASMOチャージでポイントが貯まらない

JCB CARD WはSuicaやPASMOなどの交通系電子マネーにチャージできますが、チャージした金額に対してのポイント付与はありません。SuicaやPASMOのチャージでポイントを貯めたい方は、チャージでポイントが貯まるクレジットカードとJCB CARD Wの2枚持ちをおすすめします。

ただし、電車やバスなどの定期券、グリーン車の搭乗券の購入では通常通り1%還元でポイントが貯まります。定期券で電車やバスに乗っている方は、JCB CARD Wだけ持っておけば十分でしょう。

年間カード利用金額によるポイントアップ特典がない

JCBが直接カード発行している「JCBカード」や「JCBゴールドカード」には、年間カード利用金額によってポイント還元率がアップする「JCBスターメンバーズ」(いわゆるステージ特典)という特典があります。しかし、JCB CARD WにはJCBスターメンバーズの特典がないため、年間利用金額に応じたポイント付与がありません。

年間カード利用金額でポイント付与がないのはデメリットのように感じますが、JCB CARD Wは「いつでもどこでもポイント2倍(ポイント還元率1%)」の特典があるので、JCB CARD Wの方がポイントは貯まります。

JCBスターメンバーズの特典がある「JCBゴールドカード」を例に挙げて説明します。JCBゴールドカードは年間カード利用金額が100万円以上だとポイント還元率0.75%、年間カード利用金額が300万円以上だとポイント還元率が0.8%です。

JCB CARD WとJCBゴールドカード(JCBスターメンバーズ)の比較

カード名(年間カード利用金額) ポイント還元率
JCB CARD W いつでもポイント還元率1%
JCBゴールドカード(年間100万円利用) ポイント還元率0.75%
JCBゴールドカード(年間300万円利用) ポイント還元率0.8%

即日発行に対応していない

JCB CARD Wはカード申し込みから最短3営業日でカード発行され、カードが郵送で手元に届くまで約1週間かかります。カードの即日発行には対応していないため、「今日や明日からすぐにカードを使いたい」という方にはおすすめできません。

海外旅行保険が利用付帯で補償額が低め

JCB CARD Wには海外旅行保険が無料で付いていますが、JCB CARD Wで旅行費用を支払った場合のみ保険適用される「利用付帯」の保険です。現金や他のカードで旅行費用を支払うとJCB CARD Wの海外旅行保険は適用されません。

また、JCB CARD Wの海外旅行保険は、補償内容で最も重要な「傷害治療費用」と「疾病治療費用」が最高100万円補償です。これは旅行中にケガや病気があったとき補償される費用のことで、一般的に200万円~300万円の補償額があれば安心と言われています。つまり、JCB CARD Wの海外旅行保険だけで海外旅行に行くのは少し不安で、万全を期すのであれば旅行会社やツアー会社が提供している「任意で加入できる短期の海外旅行保険」に加入する必要があります。

もちろん、海外旅行保険が無料で付いているJCB CARD Wは優秀ではありますが、海外旅行のためにクレジットカードを作りたい方は、JCB CARD Wに加えて他のクレジットカードを一緒に申し込むことを検討しても良いかもしれません。

国内旅行保険が無い

JCB CARD Wには国内旅行保険が付いていません。年会費無料のクレジットカードには基本的に国内旅行保険は付いていないですが、デメリットの1つと言えるでしょう。

プロパーカードなので審査が厳しい?

国際ブランドを運営している会社が直接発行しているクレジットカードのことを「プロパーカード」と言います。JCB CARD Wは国際ブランド「JCB」が直接発行しているクレジットカードなのでプロパーカードとなり、昔から「プロパーカードの審査は厳しい」と言われています。

昔は「クレジットカードは高額な商品を購入するために使う」のが一般的でしたが、近年では「普段のお買い物はクレジットカードや電子マネー」で支払うのが一般的です。プロパーカードの審査が厳しいと言われていた理由「高額な商品を購入してくれる人にカードを発行していた」からです。

そのため、カード会社は「より多くの人にクレジットカードを発行する」ようになり、プロパーカードの審査に落ちる方も昔と比べて少なくなりました。今ではプロパーカードの審査の難易度は一般的なクレジットカードとほとんど変わらないと言われています。

とは言え、JCBは国際ブランド運営も行っている大手カード会社なので、カード申込者の情報をきちんと審査します。審査が厳格というのは正しい情報をきちんと調べてくれるということなので、メリットともデメリットとも言えるでしょう。

「初めてのクレジットカードなので審査が不安」という方も多いと思いますが、何も問題がなければ審査に通過することがほとんどなので、まずはJCB CARD Wを申し込んでみることをおすすめします。

JCB CARD W

  • ポイント還元率1%の高還元率
  • 年会費無料・発行手数料無料
  • セブン・スタバでポイント還元率アップ
  • 18歳~39歳限定のクレジットカード

ゴールドカードが無い

JCB CARD Wにはゴールドカードが無いので、JCB CARD Wを長く使っていたり、年間カード利用金額が多くなったりしてもゴールドカードのインビテーション(招待状)は届きません。

ゴールドカードはお金持ちのイメージがあって「格好いい、いつかゴールドカードにしたい」という方もいると思うので、ゴールドカードへのアップグレードがないのはJCB CARD Wのデメリットと言えます。

しかし、ポイント還元率やポイント特典に関しては、JCB CARD WはJCBゴールドカードよりも総合的に見て優秀です。実際に「JCBゴールドカードを退会してポイントが貯まりやすいJCB CARD Wに変更した(ダウングレード)」という人もいるので、ポイント重視であればゴールドカードよりもJCB CARD Wの方がおすすめです。

郵送の明細が無い(Web明細のみ)

JCB CARD Wは郵送の明細がなく、スマートフォンアプリやインターネットで明細を確認できる「Web明細」のみです。

Web明細は、カード利用データの反映が早くていつでも確認できるので便利です。また、カード利用でアプリから通知するよう設定もできるので、盗難や不正利用などのセキュリティ面に関してもWeb明細の方が良いと言えます。しかし、「どうしても郵便ハガキで明細を見たい」という方にとってはデメリットになります。

JCB CARD W

  • ポイント還元率1%の高還元率
  • 年会費無料・発行手数料無料
  • セブン・スタバでポイント還元率アップ
  • 18歳~39歳限定のクレジットカード