個人事業主の方は「普通のクレジットカードを作って良いのか」「経費の支払いにはどのクレジットカードを使えば良いのか」などの疑問があると思います。
個人事業主が経費を支払うためのクレジットカードを作る場合、法人カードを作る必要があります。ただし、プライベートの支払いなら普通のクレジットカードを使っても問題ありません。
ここでは、個人事業主がクレジットカードを作る際に気になるポイントを解説していきます。
個人事業主に当てはまる方
個人事業主とは、会社を作らずに個人で事業を行っている人のことです。下記のような方が個人事業主に該当します。
- 個人経営者
- エンジニア
- デザイナー
- 漫画家
- カメラマン
- ライター
- トレーダー
- ブロガー(アフィリエイター)
- パチプロ(スロプロ)
- 投資家
- Youtuber
- その他、個人事業で収入を得ている方
※上記は個人の事業で収入を得ている方に限る
上記の方は、クレジットカードの申し込み時に「個人事業主」として申し込みます。
経費の支払いには法人カードが必要
個人事業主の方の中には、経費の支払いのためにクレジットカードを作りたいと考えている方も多いと思います。しかし、普通のクレジットカードは事業に関する支払いが禁止されているため、経費の支払いには法人カードが必要になります。
法人カードとは、個人事業主や会社が経費を支払うために発行されるクレジットカードのことです。法人カードを持っていればプライベートの支払いと仕事関係の支払いを分けることができるため、経費精算が楽になります。
プライベートの支払いは普通のクレジットカード
個人事業主の方でも普通のクレジットカードを作ることができます。ただし、普通のクレジットカードでは経費を支払ってはいけないとカード会社が定めているため、普通のクレジットカードで支払うのはプライベートの買い物だけにしましょう。
また、プライベートの支払いと経費の支払いを同じカードにしてしまうと、どの支払いが経費でどの支払いがプライベートの支払いかわからなくなります。個人事業主の方は法人カードとプライベート用のクレジットカードを両方持っておくのが良いでしょう。
個人事業主はクレジットカード審査に通りにくい
個人事業主は法人カード、普通のクレジットカードどちらも審査が通りにくいです。個人事業主は会社員と比べて収入が不安定で、カード料金の返済能力が低いとカード会社が判断するからです。
個人事業主の方がクレジットカードを作るときには、下記のような点に問題がないかチェックしておきましょう。
- 過去にクレジットカードやローンの延滞がないか
- 借金やローンの返済が残っているか
- 黒字が続いているか
- 個人事業主になってから数年経っているか
クレジットカードの審査では返済能力をカード会社がチェックします。過去にクレジットカードやローンの延滞があった方は、個人信用情報機関という機関に延滞の記録が残っているため、信用力が低く審査に落ちやすいです。
借金やローンの返済が残っていてもクレジットカードの審査に問題はありませんが、借金やローンは残っていない方が審査に有利です。ただでさえ収入が不安定な個人事業主で借金があると、仮にカード料金が支払われなかったときにカード会社が貸し倒れになってしまう可能性があるからです。
また、個人事業主の方は黒字が続いているか、という点も重要です。普通のクレジットカードの申し込み時には年収を記入しますが、年収があまりにも少ないと審査に落ちる可能性が高まります。また、法人カードの審査では、確定申告書の控えなどの年収を確認するための書類提出を求められる場合があります。昨年度の確定申告で赤字になっていたり、黒字でも収入が少なかったりすると審査に落ちやすくなります。
会社員の場合はクレジットカードの申し込み時に勤続年数を申請しますが、個人事業主の場合は独立してからの年数を申請します。独立してからの年数が短いと安定してカード料金を返済できるかカード会社は不安になります。独立から年数が長ければ、今後も個人事業主として生活できるだけの能力がある人、支払いができる返済能力がある人と判断されるのでクレジットカード審査に通りやすいです。