クレジットカードの中には、ガソリンスタンドで割引になったり、ポイント還元されたりするカードがあります。ガソリンスタンドでお得になるカードは「ガソリンカード」と呼ばれていて、車を運転する方なら絶対に持っておきたいカードです。
ここでは、ガソリンカードを使うとどれくらいお得になるのか、学生におすすめのガソリンカードや選び方を紹介します。
ガソリンカードを使うと1年間のガソリン代が2,000円以上お得になる
ガソリンカードは、1リットルの給油で2円~3円割引されるのが一般的です。実際にどれくらいガソリン代を節約できるか計算してみましょう。ここでは、軽自動車(燃費は1リッター15km走る)で、毎日30km走行していると仮定して計算してみました。
- 1ヶ月の走行距離:900km
- 1ヶ月のガソリン給油量:60リットル
- 1リットルあたりの割引額:3円
1ヶ月のガソリン割引額:60リットル×3円割引=180円
1年間のガソリン割引額:1ヶ月の割引額×12ヶ月=2,160円
上記の通り、1年間のガソリン代が2,160円割引になります。もちろん、上記よりも走行距離が多かったり、車の燃費が悪くてガソリン給油量が多くなったりすると更に節約できます。
学生の方は「休日しか車は使わない」という方もいると思いますが、旅行などで長距離運転になればそれだけガソリン代はかかります。車に乗るのであれば、ガソリンカードは絶対に持っておいた方がお得になります。
ガソリンカード割引の種類
ガソリンカードは主に下記3種類のカードがあります。どの種類のカードにもメリット・デメリットがあるので、自分に合った種類のクレジットカードを選ぶのが大切です。
- 割引額が一定のカード
- ポイント還元のカード
- 利用金額で割引率が変動するカード
割引額が一定のカード
割引額が一定のカードは、「1リットルで2円割引」「1リットルで3円割引」のように、1リットルの給油に対して割引されるクレジットカードです。ほとんどのガソリンカードは割引額が一定のカードに分類されます。
割引額が一定のカードは1リットルに対しての割引額が一定のため、ガソリンの値段が下がると割引の価値が上がります。たとえば、ガソリンが高いとき(1リットル140円で2円割引)されるよりも、ガソリンが安いとき(120円で2円割引)される方がお得になります。
ポイント還元のカード
ポイント還元のカードは、「ガソリン代金の3%をポイント還元」のようにガソリン代金として支払った金額の割合に応じてポイント還元されるカードです。
ポイント還元のカードは割引額が一定のカードと違って、ガソリンの値段が高くなったときはポイントも貯まりやすくなるのが特徴です。
利用金額で割引率が変動するカード
利用金額で割引率が変動するカードは、クレジットカードの年間利用金額によってリッターあたりの割引額やポイント還元率が変動するカードです。下記のようなカードが割引率変動のカードになります。
- 年間のカード利用金額が20万円以上なら1リッターで4円割引
- 年間のカード利用金額が20万円以上ならポイント4%還元
上記のように、年間利用金額が多くなれば割引率やポイント還元率が高くなります。クレジットカードを頻繁に利用する方、ガソリン消費量が多い方は、割引率が変動するカードを選ぶとお得になります。
ガソリンカードの選び方
ガソリンカードの選び方を解説します。
普段利用するガソリンスタンドでお得になるカードを選ぶ
ガソリンカードは、特定のガソリンスタンドで割引やポイント還元になるカードがほとんどです。たとえば、「出光カード」なら出光のガソリンスタンドでポイントが貯まり、「ENEOSカード」ならENEOSのガソリンスタンドでポイントが貯まります。
そのため、普段自分が利用するガソリンスタンドのカードを選ぶことで、ガソリン割引やポイント還元の特典を受けられます。
そのため、「いろんなガソリンスタンドを利用している」という方は、複数のガソリンカードを作るのがおすすめです。「複数枚のクレジットカードを持ちたくない」方は、ポイント還元率が高いクレジットカードを1枚だけ作って、割引ではなくクレジットカードのポイントを貯めるのがおすすめです。
ポイント還元率が高いカードを選ぶ
ほとんどのクレジットカードは、カード利用金額に応じたポイント還元制度があります。これはガソリンスタンド以外でもポイントが貯まり、ガソリンスタンドでもポイントが貯まります。
ポイント還元率が高いクレジットカードを作れば、ガソリンスタンドでも、それ以外のお店でポイントが貯まりやすいのでお得です。
ETCカード付きのクレジットカードを選ぶ
ガソリンカードを作るなら、ETCカード付きのクレジットカードを選ぶのがおすすめです。高速道路や有料道路を利用する際にETCカードを利用すれば、高速道路料金の0.5%~1%がポイント還元されます。
通勤や通学で高速道路・有料道路をよく使うなら、ETCカード付きのガソリンカードを作りましょう。
学生でも審査に通るカードを選ぶ
クレジットカードを申し込むと、カード会社は必ず入会審査を行います。入会審査では申込者の年収や信用情報(過去のクレジットカード利用履歴)などを調査して、問題なく審査に通ればクレジットカードが発行されます。
クレジットカードによって「申込者に安定した収入が必要」「25歳以上なら申し込み可能」など条件が決まっているカードがあります。学生の方は学生でも作れるクレジットカードを選ぶ必要があります。
年会費無料のカードを選ぶ
クレジットカードは年会費無料カードと、年会費有料カードがあります。ガソリンカードを作っても、年会費有料だとガソリンの割引額よりも年会費の支払いが高くなる可能性があります。
年会費無料であれば割引やポイント還元で確実にお得にできるので、どのガソリンカードを選ぶか迷ったら年会費無料カードを選びましょう。年会費有料カードでも、年会費以上にお得になるのであれば年会費有料カードを作るのも良いでしょう。
学生におすすめのガソリンカード
学生におすすめのガソリンカードを紹介します。
- 出光カード
- ENEOSカード
- コスモ・ザ・オーパスカード(イオンカード)
- dカード
- シェルスターレックスカード
ガソリン代金をクレジットカードで支払う手順
ガソリン代金をクレジットカードで支払う手順を解説します。
有人のガソリンスタンドの支払い方法
有人のガソリンスタンド(スタッフがいるスタンド)で支払う手順は下記の通りです。
- 店員さんに給油をお願いする
- 店員さんにクレジットカードを渡す
- 用紙(伝票)にサインする
現金で支払うときと同じように給油をお願いして、給油が終わったらクレジットカードをスタッフに渡します。支払いが完了するとサインを記入する用紙を渡されるので、自分の名前を書いたら支払い完了です。
無人(セルフ)のガソリンスタンドで支払う手順
ガソリンスタンドにスタッフがいない無人(セルフ)のガソリンスタンドで支払う手順は下記の通りです。
- ガソリン・ハイオクや給油量を選択する
- 支払い方法で「クレジットカード」を選択する
- クレジットカードを機械に挿入して決済する
- 支払い手続きが完了してクレジットカードを受け取る
- 自分で給油する(セルフ)
- 機械を操作してレシートを受け取る
ガソリンスタンドの機械によって操作は多少異なりますが、上記のような流れで支払いは完了します。支払いが終わったら、クレジットカードを忘れず受け取るようにしましょう。