インターネット上でイオンカードの審査は甘いと言われることがあります。これは誰でも審査に通るという意味ではなく、他のクレジットカードに比べて幅広い層が申し込み可能となっていることを意味します。
実際、クレジットカードによっては専業主婦や高齢者の申し込み不可となっていますが、イオンカードは専業主婦や年金受給者でも申し込み可能です。
イオンカードの審査が甘いと言われる理由
イオンカードの審査が甘いと言われる理由を解説します。
イオンカードは申し込み条件の制限が少ない
イオンカードは下記の申し込み資格があります。
- 18歳以上で電話連絡可能な方
- 高校生は卒業年度の1月1日以降なら申し込み可能
- 未成年者は親の同意が必要
通常、クレジットカードの申し込み資格は「安定した収入が必要」「65歳以上は不可」など上限が付いていますが、イオンカードの申し込み資格には収入や年齢上限について記載がありません。
イオンカードは基本的に「高校を卒業した18歳以上」なら誰でも申し込み可能です。また、通常クレジットカードは高校生の申し込み不可ですが、イオンカードは高校生でも卒業年度の1月1日以降なら申し込み可能となっています。日本で高校生でも作れるクレジットカードはイオンカードのみとなっており、審査が甘いと言われる理由の1つだと考えられます。
専業主婦やパート主婦でも申し込み可能
イオンカードは専業主婦やパート主婦でも申し込み可能です。イオンカードの申し込みでは職業で「専業主婦の方」を選択でき、本人収入がなくても審査を行ってくれます。
また、イオンカードが発表しているデータによると、イオンカード会員の73%が女性です。申し込みが可能なだけではなく、実際に専業主婦・パート主婦の方でも審査に通過しています。主婦のイオンカード申し込みは「イオンカードは専業主婦・パート主婦でも作れる」のページで詳しく解説しています。
通常、クレジットカードは本人収入がないと作れない場合が多いです。イオンカードは本人収入がない専業主婦の方にも発行されることから審査が甘いと言われているのでしょう。
収入がない学生でも申し込み可能
イオンカードはアルバイト収入がない大学生や専門学校生でも申し込み可能です。イオンカードの申し込み時に職業で「学生」を選択すると自動的に「年収」の欄が入力できなくなります。つまり、学生は収入がないことを前提に審査を行ってくれています。学生のイオンカード申し込みは「イオンカードは学生でも作れます。学生が申し込みするときの記入項目を解説」のページで詳しく解説しています。
また、イオンカードは原則として高校生の申し込み不可ですが、卒業年度の1月1日以降なら高校生でも申し込み可能です。わざわざ条件を付けて高校生にも発行しているということは、学生に対して審査を優遇している可能性が高いです。収入がない学生に対しても審査を行っているので審査が甘いと言われているのでしょう。
高齢者でも申し込み可能
イオンカードは申し込み資格に年齢の上限がないため、高齢者の方、65歳以上の方でも申し込み可能です。イオンカードの申し込み時には「年金受給者の方」を選択でき、年金受給者でも作れるクレジットカードとなっています。65歳以上の方のイオンカードの作り方は「イオンカードは65歳以上でも作れる」のページで詳しく解説しています。
また、イオンカードは55歳以上の方限定で申し込める「イオンカード(G.Gマーク付)」を発行しています。高齢者向けのクレジットカードを発行しているなら、当然高齢者に対してもイオンカードは発行されるということになります。年齢の上限なく審査を行っているのも、審査が甘いと言われる理由の1つです。
流通系・銀行系という両方の審査基準
イオンカードはスーパー事業を展開するイオングループとしての「流通系クレジットカード」と、イオン銀行としての「銀行系クレジットカード」2つの審査基準で審査が行われます。
一般的に、流通系クレジットカードはカード会員数を増やしてお店の利用者数を増やすことを目的としています。できるだけ多くの方にカードを発行するため、過去に延滞があった方やブラックリストの方以外にはカードを発行したいと考えています。イオンカードも同じ理由で、「イオンを利用してくれる方に積極的にカード発行したい」と考えているので、流通系の柔軟な審査基準で審査を行います。
また、イオンカードにはイオン銀行が発行する銀行系クレジットカードでもあります。銀行系クレジットカードはお金を借りるキャッシングが「総量規制」という法律の対象外になります。総量規制が適用されるカードでは年収の3分の1を超えるキャッシングができませんが、イオンカードは銀行系クレジットカードなので法律によるキャッシング上限がありません。もちろん、審査結果よってはキャッシング枠が付かない場合もありますが、こういった法律の適用外になっているのもイオンカードの審査が甘いと言われる理由でしょう。
4,064万人がイオンカードの審査に通過している
2019年3月現在、イオンカード会員数は4,064万人です。つまり、4,064万人がイオンカードの審査に通過しているということです。日本の人口は約12,000万人なので、日本人の3人に1人はイオンカードを持っている計算になります。
※イオンフィナンシャルサービスの会員数推移を元に計算
イオンカードの審査に通った人が多いということは、「イオンカードを作れました」という人が多いということです。つまり、イオンカードを持っている人が多いので審査が甘いと言われているのでしょう。
イオンの店頭で作れる仮カードは審査が早い
イオンカードはイオンの店頭で即日発行できる仮カードがあります。仮カードはインターネットから申し込む必要がありますが、近くにイオンの受け取り店舗があれば仮カードを即日受け取りできます。
仮カードの審査時間は約30分、一般的なクレジットカードの審査よりも圧倒的に早いです。即日発行できるイオンカード店頭受け取りサービスや仮カードの審査時間が短いことから、審査が甘いと言われているのでしょう。
審査はイオンクレジットサービス株式会社が行っている
イオンカードの審査はイオンクレジットサービス株式会社が行っています。通常、クレジットカードの審査はカード発行会社以外の会社に委託されることがありますが、イオンカードの審査は基本的にイオンクレジットサービスが行っています。
自社でイオンカードの審査を行うということは、審査基準が統一されていることになります。審査を他の会社に委託すると、委託会社によっては審査内容にばらつきが出てしまう可能性があります。
イオンカードを申し込むと原則としてイオンクレジットサービスが審査を行ってくれるので、審査にばらつきがありません。社内の審査基準で申し込み情報を元に審査が行われます。
個人信用情報機関CICとJICCを照会している
イオンカードの審査では、クレジットカードやローンの返済履歴が記録されている「CIC」「JICC」という機関を照会します。これは過去にクレジットカードやローンの返済延滞がないか確認するためです。
クレジットカードやローンの返済延滞を確認しているということは、しっかりと過去の情報を元に審査を行っていることになります。つまり、カード会員数を増やしたい時期で審査に通りやすくしたり、申し込み情報だけで審査したりしていません。延滞がなければ通常のイオンカードの審査基準で審査が行われます。
イオンカードによって審査基準は違う?
イオンカードの種類や国際ブランドで審査基準が違うか解説します。
イオンカードの種類はどれを選んでも審査基準は同じ
イオンカードには「イオンカードセレクト」「イオンカード(WAON一体型)」など種類がありますが、どのイオンカードを申し込んでも審査基準は同じです。イオンカードセレクトは銀行キャッシュカード機能が付いているから審査が厳しいということはありません。
イオンカード公式サイトにはカードごとに申し込み資格が記載されていますが、どのカードでも基本的に申し込み資格は同じです。カードによって審査の厳しさ・甘さは変わりません。
国際ブランドはどれを選んでも審査基準は同じ
イオンカードは「VISA」「Mastercard」「JCB」のような国際ブランドを選べますが、どの国際ブランドを選んでも審査基準は同じです。どの国際ブランドを選んでもイオンカードの審査はイオンクレジットサービスが行い、国際ブランド各社に連絡がいくことがないからです。
国際ブランドで審査の厳しさ・甘さは変わらないので、使いたい国際ブランドを申し込むと良いです。